部下・同僚・家族が適応障害やうつ病にならないために気をつけること

248-1

こんにちは。ユージーン(@Eugene_no2)です!

わたしは以前、仕事でのストレスから適応障害と診断され、3ヶ月ほど休職していました。

適応障害やうつ病で休職することは、本人にとってはもちろん、会社の同僚や上司、家族にとっても負担になり、出来ることなら避けたいことです。

そこで今回は、適応障害やうつ病にならないために、あるいは再発を防ぐために、周囲の人間に何が出来るのか?という点について書きたいと思います。

適応障害・うつ病について知るべき最低限の知識

まず、そもそも適応障害やうつ病がどんな病気なのかを知っておくことは大事です。

もちろん、専門家レベルで理解しておく必要はないので、ここでは、周囲が「最低限」理解しておくと良いことをまとめておきます。

ストレスが原因となって、体に不調が起こる

まず、これは割と知られていることですが、適応障害もうつ病も、その原因はストレスです。

ストレスの元は仕事かも知れないし、家庭かも知れませんが、いずれにしても強いストレスにさらされることが原因とはります。

その一方で、あまり知られていないのが、なぜストレスによって病気になるのか?、ということ。

これを簡単に説明すると、強いストレスを受け続けることによって、いわゆる「自律神経」のバランスが崩れます。

自律神経は、全身の活動をコントロールしている神経なので、そのバランスが崩れた結果、頭痛や吐き気などの身体症状を引き起こすこともあれば、気分の落ち込み、無気力などの精神症状を引き起こすこともあるわけです。

合わせて読みたい 自律神経失調症、心身症、適応障害とは?うつ病との違いや症状は? : No.2宣言
なぜストレスによって病気になるのか、という点について簡単に触れたいと思います。 ストレスは誰もが…

よく適応障害やうつ病は、「心の病気」と言われますが、「脳の病気」というほうが正しいと考えたほうが良いですね。

つまり、「たかがストレスぐらいで…」と思ってしまうのは、間違いなんです。

合わせて読みたい うつ病や適応障害は心の病気じゃなく、脳の病気ですよ! : No.2宣言

一般的に「心の病気」と認識されているせいなのか、精神論を語ってくるなど、誤解や偏見を持った人が未だに多い…

ストレスから離れても回復しなくなったらうつ病の可能性

ストレスが原因となって、体に不調が起こるという点では、適応障害もうつ病も同じです。

適応障害とうつ病の違いは、原因となるストレスから離れても症状が続くかどうか、という点にあります。

適応障害の場合は、原因となっているストレスから離れれば、症状が比較的すぐに治まる、あるいはストレスと関係ない場面では、通常通り生活が送ることができます。

ところがうつ病の場合は、ストレスから離れても、慢性的に症状が続くことになります。

合わせて読みたい 適応障害とうつ病の最大の違いは症状の持続性 : No.2宣言

適応障害って雅子様がなったやつだよね?うつ病みたいなもの? というような答えが返ってきます。 今回は、適応障害とうつ病の違いに…

また、適応障害は症状が進行するとうつ病に移行する、「うつ病予備軍」的な側面もあり、適応障害なら回復は早いですが、うつ病になると治療は長期戦になってしまうという特徴があります。

甘えやサボリとは全く異なる「病気」

一つ前の章で書いた通り、適応障害やうつ病は、「脳」に異常が起きている状態です。

だから、ストレスで会社を休むなんて甘えだ、とか、実はサボリなんじゃないか?なんて思うのは間違い。

もちろん、絶対に本人に対して口にしたり、態度でも見せないようにしてください。

むしろ、適応障害やうつ病になる人は、サボることの苦手な、生真面目な人が多いので、本人でさえも「サボリと思われるんじゃないか?」ということに神経を尖らせ、それによって逆に苦しんでいる傾向にありますから。

合わせて読みたい 適応障害は甘えではない!リアルな適応障害を経験者が語ります : No.2宣言

適応障害は、その症状の特徴から、甘えやサボリ、仮病と誤解されがちな側面があります。 それは周囲の目からだけでなく、適応障害で苦しむ本人でさえ…

ストレスの感じやすさには個人差がある

それから、適応障害やうつ病の原因がストレスだと理解していても、周囲からすれば「たかがそれくらいのストレスで」と思ってしまうこともあるかも知れませんね。

でも、ストレスの感じ方には、大きな個人差があるものです。

他の人が大したことに思わないようなことでも、本人はものすごく気にしてしまい、大きなストレスになっているようなケースもあります。

それは、決して「ストレスに弱い」ということではなく、ストレスを感じやすいか、感じにくいか、本人の性格によるものだと考えるべきです。

合わせて読みたい ストレス耐性があればうつ病にならない、という大きな誤解 : No.2宣言
ストレス耐性の高い人は、うつ病や適応障害になりにくい、ということ。 実はそれ、思いっきり間違ってますから!!…

さて、ここまでは、適応障害やうつ病について、周囲の人でも知っておくべき最低限の知識をまとめました。

もっと詳しく知りたい方は、わたしの「適応障害闘病記」にまとめていますので、そちらをご覧ください。

部下・同僚・家族が適応障害やうつ病にならないために

さて、ここからは、あなたの部下や同僚、家族が適応障害やうつ病にならないために出来ること、または、適応障害になりかけてしまったとしても悪化させない、うつ病へと進行させないために出来ることを書いていきます。

本人の性格特徴を知っておく

特に部下を持つマネージャークラスの人にとって必要だと思うのが、メンバーの性格特徴を知っておく、ということです。

「上司が把握しておくべきは、仕事に関することだけでいい」という考えもあるとは思いますが、メンバーの性格特徴を知っておくことで、メンバーが適応障害やうつ病で離脱することを未然に防ぐことが出来たり、メンバーがなるべくストレスなく働けることが仕事の成果にも繋がると思うので、無駄にはならないはずです。

そもそも、適応障害やうつ病には、「なりやすい性格」が存在します。

簡単に言えば、仕事熱心で、真面目で、責任感が強く、人に頼るのが得意ではないような人です。

意外に感じるかも知れませんが、そういう人のほうが、ストレスを強く感じ、そのストレスを処理するのがうまくないことが多く、結局は適応障害やうつ病になりやすいタイプなのです。

 合わせて読みたい 
適応障害になりやすい人の性格特徴〜適応障害闘病記3〜 : No.2宣言
適応障害には、うつ病にも共通する「なりやすい」人に共通する性格の特徴があります。 このページでは、適応障害やうつ病になりやすい人の…

もしあなたの家族や、部下や同僚に、当てはまるようなメンバーがいる場合は、特に気にかけてあげてください。

頻繁にコミュニケーションを取る

適応障害やうつ病になりやすい性格の場合、基本的には有能な人が多いのですが、強いストレスにさらされたときには、発病のリスクが高くなります。

つまり肝心なことは、強いストレスにさらされていることに早々に周囲が気づき、対処すること。

そのために一番重要だとわたしが考えるのは、頻繁にコミュニケーションを取ることです。

あなたが部下を持つマネージャーであれば、月に1回くらいは、部下ひとりひとりと、二人だけで面談を行う機会を持つといいと思います。

会議室での面談だと畏まってしまうなら、ランチやカフェなどでもいいですし。

メンバーと頻繁なコミュニケーションの場を持とう

大事なことは頻繁にコミュニケーションを取り、本人がストレスに感じていることがないか、体調面で変わったことはないか(例えば不眠や食欲など)を把握しておくことです。

その際、「最近ストレス感じてる?」みたいなダイレクトな聞き方じゃなく、「新しいクライアントとはうまくやれてる?」とか「今一番大変なことは何?」のように周りから掘り下げていくほうが、本人も話しやすいはずですよ。

また、特に仕事なら部署異動や役割の変更、仕事以外なら結婚や引越しなどによって、最近環境が変化した人は、注意が必要だと思います。

新しい環境に馴染めないことがストレスになるケースは割と多いです。

生活が乱れていないかもチェック

「強いストレスを感じていないか」というのも適応障害やうつ病を防ぐ上で大事ですが、もう一つ大事なポイントに「生活が乱れていないか」というのがあります。

具体的に言えば、睡眠や食生活がしっかりとれているか、ということ。

実は、例え強いストレスを感じていたとしても、そのストレスを溜めこまずに消化することが出来ていれば、適応障害やうつ病に至らない場合があります。

睡眠と食事がしっかり取れていれば、ストレスは軽減される

睡眠がしっかり取れていれば、自律神経のバランスが保たれ、一日のストレスをリセットすることが出来ますし、バランスの取れた食生活が送れていれば、タンパク質やカルシウム、マグネシウムのような、ストレス対策効果のある成分によって、日々のストレスが軽減されるのです。

合わせて読みたい ストレス対策は栄養から!ストレスに効果のある5つの栄養素 : No.2宣言
ストレスと栄養の間には大きな関係があります。 栄養不足によって、ストレスが増大することもあれば、栄養改善によって、ストレスを軽減し、うつ病を予防…

逆に、仕事や家事・育児の忙しかったり、あるいは不眠症状によって、睡眠が十分に取れていなかったり、インスタント食品ばかりの偏った食生活になっていると、受けたストレスを処理しきれず、ため込むようになるので、適応障害やうつ病の発病リスクを高めることになります。

なので、部下や身近な人の生活が乱れていないかをチェックしておくことは、意外と大事なことなんです。

怪しいと思ったら、原因を特定し、出来るだけストレスから離し、心療内科の受診を勧める

もし、あなたの周囲の人が、最近元気がない、よく体調を崩すようになった、あまり寝れていない、食欲がない、そしてその原因として、仕事や家庭でのストレスがありそうだというような場合は、危険信号です。

そこで大事なことは、ストレスの原因になっていることを突き止めること

適応障害の場合、本人はストレスの原因を自覚している場合がほとんどですから、本人が本音で話せる状況を作ってあげましょう。

そして、可能な限り、そのストレスから本人を引き離す工夫をしてあげてください。

例えば仕事なら、本人の担当や役割を変更したり、業務量を調整することで、ストレスを軽減出来る可能性があります。

もし可能なら、1週間ほど強制的に休ませることも効果的なはずです。

強制的に休ませてしまうのも効果的

また、それでも、異常が続くようであれば、出来る限り、心療内科の受診を勧めてあげてください。

きっと、本人も自分が病気だなんて認めたくないはずですが、逆に「病気なんだ」と気づくことで、甘えやサボリではないことを肯定されるので、気が楽になる場合もあります。

ただし、心療内科は、いわゆる「ハズレ」医師が多いのも実態なので、こちらの記事などをぜひ参考にしてください。

合わせて読みたい 【心療内科の選び方】経験者が教えるハズレ医師で消耗しない方法 : No.2宣言
まともな医師になかなか巡り合えることが出来ず、心療内科を転々とし、失望したことさえあったのです。 今回は、そんな私の経験を元に、心療内科の選び方・探し方を…

ということで今回は、適応障害やうつ病にならないために、部下・同僚・家族など周囲の人間が気をつけることについて、書きました。

適応障害やうつ病は、いまだに誤解の多い病気でもあります。

周囲の人が正しく理解し、早めに異常に気づいてあげることで、未然に防ぐことが出来たり、症状が重度になることを防げる可能性も、十分にあります。

もし周囲に怪しい人がいたら、ぜひ気にかけてあげてください。

 合わせて読みたい  適応障害の人への接し方・対応を経験者の目線でまとめます : No.2宣言
身近な人が適応障害になったとき、どんな接し方や対応をすればいいのか分からないという方も多いはず…

では、今日も頑張らずに楽しんでいきましょう~!

248-1