小林悠TBS元アナが適応障害告白。TBSやメディアに罪は無かったか?

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こんにちは。元・適応障害患者のユージーン(@Eugene_no2)です!

2016年3月、元TBSアナウンサーの小林悠さんが、適応障害であったことを告白し、話題になりました。

わたしは元記事である週刊文春3月24日号を読み、これはただの適応障害のカミングアウト話ではなく、メディアによる事実誤認の報道によって、一人の有能な女性を苦しめ、人生を壊してしまった「事件」とも呼べるべき内容に、衝撃を受けました。

きっとこのニュースは、あっと言う間に風化してしまうと思いますが、少しでも誰かの心に残ればと思い、「事件」の顛末や問題を、週刊文春の記事を引用しつつ、適応障害経験者としてのわたしの解釈を加えて、まとめておきたいと思います。

小林悠さんは、典型的な適応障害になりやすいタイプだった

週刊文春の記事を読んでまずわたしが感じたことは、小林悠さんは、典型的な適応障害になりやすいタイプだったのだろうな、ということ。

適応障害は、過剰なストレスを受け続けることで自律神経のバランスが乱れ、体に様々な症状が引き起こされる病です。

合わせて読みたい 適応障害とは?その症状とは?〜適応障害闘病記1〜 : No.2宣言
そもそも適応障害とは何か?どんなどんな症状なのか?についての基礎知識をまとめています…

小林悠さんの場合は、抑うつ気分、不安焦燥、倦怠感、食欲不振や不眠などの症状があったとのこと。

適応障害になりやすい人の性格特徴」に詳しく書きましたが、適応障害になる人は、仕事熱心で、責任感が強く、無理してでも頑張ってしまう、超マジメなタイプが多いです。

小林悠さんを知るTBS局員の話によると、

彼女はサービス精神の塊。ラジオのネタにするため、ホストクラブに自腹で潜入したと言っていたこともあります。事件現場では、事件記者のように聞き込みをして、取材対象者に食い込もうとする。求められると頑張ってしまう”真面目な人”なんです。

(引用:『週刊文春』2016年3月24日号)

ここから、彼女がとても真面目で、責任感の強い性格だったことが分かります。

とても頑張り屋さんで、有能な彼女だったからこそ、TBSの看板番組である「NEWS23」のキャスターへ抜擢されるほど、高い評価も受けていたのでしょう。

適応障害の原因は仕事のストレスと不規則な生活か?

適応障害の原因はストレスです。

それも、ただのストレスではなく「継続的な」ストレスという特徴があります。

週刊文春の記事を読む限り、小林悠さんが適応障害になってしまった原因は、日常の仕事からくるストレスであったと考えられます。

私は入社二年目から『テレビでは報道』『ラジオではパーソナリティ』と真逆の仕事を掛け持ちするようになり、両立するのが本当に大変でした。

(引用:『週刊文春』2016年3月24日号)

ただでさえ、真面目で自腹でホストクラブに潜入するような、「やらなくてもいい仕事」を自分からやってしまうタイプの彼女にとって、全く異なる種類の仕事を掛け持ちし、いずれも手を抜くことなく責任感を持ってやり抜くことが、強いストレスになっていたのではないでしょうか

特に、キャスターもパーソナリティも、ものすごく緊張感の必要な仕事ですから、ストレスはなおさら強かったのかも知れません。

たぶん、性格的に「手を抜く」のは下手だったんじゃないかと思います。

そうして、ストレスが蓄積してしまっていたのでしょう。

それからもう一つ、直接的な原因ではありませんが、適応障害の発病を推し進めた原因とも考えられるのが、生活リズム。

『朝ズバ!』に出ていた三年半は、就寝時間は夜八時。深夜一時半には起床し、二時過ぎには出社する日々を送っていたようです。ラジオのある日は、朝八時半に同番組を終えると仮眠をとり、午後一時から『たまむすび』の本番を迎えるという過酷な毎日だった。

(引用:『週刊文春』2016年3月24日号)

人間の体は、強いストレスを受けても、質の高い睡眠が取れていれば、一日のストレスをリセットすることが出来ます。

しかし、彼女のような生活リズムの中では、質の高い睡眠をとるのは、普通の人に比べて難しかったのかも知れません

引き金になってしまった、事実誤認の不倫疑惑

さて、ここまでの話は、多くの人に訪れ得る話です。

わたしも以前、適応障害で休職していましたが、わたし自身の性格も、適応障害の原因となった環境も、小林悠さんと非常によく似ています。

メンタルヘルス不調で休職する人の多くは、これに近い状況かも知れません。

しかし、小林悠さんの場合は、わたしが冒頭で「事件だ」と書いた、別の悲劇的な事実があったようなのです。

週刊文春によると、彼女は2016年に入ってしばらく経った頃、目標にしてきた「NEWS23」への出演の打診を受け、それを引き受けました。

当時の私は、とっくに心身ともに臨界点を超えていました。でも、自分が疲弊しているとか、周囲には言えなかった。そういう素振りを見せることも失礼ではないかと思っていました。

(引用:『週刊文春』2016年3月24日号)

ここからも、彼女のマジメ過ぎる性格がうかがい知れます。

そんな最中、『NEWS23』キャスター就任発表のわずか6日後に『週刊ポスト』、次いでスポニチに、彼女の熱愛記事が掲載されたのです。

内容は、彼女が交際している男性が既婚者である、というもの。つまりは不倫疑惑ですね。

ところが、

ポストやその後のスポニチが集中的に出した記事には、局内の限られた人にしか伝えていなかった情報が出ていました。同時に、私が言った覚えもない発言、とんでもない事実誤認が、まるで『事実』であるかのように報じられた。

(引用:『週刊文春』2016年3月24日号)

実際、小林悠さんが交際していた男性は、婚姻関係にあった女性はいたものの、既に離婚が成立しており、しかも小林悠さんと初めて出会ったのは、離婚後のことだったそうです。

つまりは、お互いに独身。何の問題もない恋愛だったんです。

それを、不倫だの二股だの、事実と異なることを真実のように書かれ、いわれのない批判にさらされた彼女のストレスは、とても想像がつきません。

もともと日常的な仕事をストレスを、限界ギリギリのところで頑張って耐えていたところに、そのような強烈なストレス。

耐えられるわけがありません。

彼女は、その恋人の男性のすすめで心療内科を受診し、そこで適応障害と診断されたそうです。

診断を受けて、『NEWS23』の降板およびTBSの退社を決意したのだとか。

『NEWS23』のポスター撮りが迫っていました。でも、適応障害と分かった以上は、もう立ち止まるべきタイミングが来たのかなと。退社を決意しました。

(引用:『週刊文春』2016年3月24日号)

TBSやメディアの大罪疑惑?!

仕事で強いストレスにさらされ続け、適応障害のようなメンタルヘルスに陥ってしまうケースは、特に珍しくはありません。

しかし、小林悠さんのケースを考えると、「メディアによる事実誤認の報道」が最終的な引き金となったことに、ものすごく憤りを感じます

わたしはメディアについて、それほど詳しい人間ではありませんし、報道する側も人間ですから、最悪、意図せず事実と異なることを報道してしまう事も、あり得る話だと思っています。

それでも、罪は重いと思いますけどね。

ただ、週刊文春の記事の中に、それだけでは済ませられない、こんな記述があるのです。

小林氏を知るTBS局員は苦々しい表情でこう打ち明ける。「適応障害が退社の理由になると、『彼女の健康面をどう管理していたんだ』という批判は免れません。そのため、社内に蔓延していたA氏(交際相手)に関する噂を利用し、スポーツ紙にリークすることで彼女の退社理由をすり替えているように思うのです」

(引用:『週刊文春』2016年3月24日号)

これは、一人の局員の想像に過ぎず、実際にそのような事実があったがどうかの真偽は不明です。(この件については、スポニチ側もTBS側も、ノーコメント)

もしこれが真実だとしたら、とんでもない「事件」じゃないでしょうか?

実際、小林悠さん側はTBSを退職する際、適応障害であることを公表して構わないと、TBS側に告げていたそうです。

しかし現実には適応障害であったことは公表されず、その代わりに事実と異なる報道ばかりがなされる状況に、

TBSを退社後、いっさいメディアに出るつもりはありませんでした。もう静かに暮らせると思っていたのですが、あまりに事実とかけ離れた報道が溢れています……

(引用:『週刊文春』2016年3月24日号)

と今回告白するに至ったそうです。

わたしは、自分自身が適応障害で苦しんだ経験から、同じように苦しんでしまう人をなるべく減らしたい想いをもって、このブログでも情報発信を続けています。

ストレスには様々な原因がありますが、小林悠さんのように人為的に与えられたとも思えるストレスは、悲劇でしかありません。

本当にこのような悲劇が繰り返されないことを祈ります。

小林悠さんは、もうメディアに出ることはない、と語っていますが、それでいいんじゃないでしょうか。

全く焦る必要はないので、今はゆっくりと休んで、羽を伸ばして、そのうち自分がやりたいことを見つけて欲しいなと思います。

陰ながら、応援しています。

では、今日も頑張らずに楽しんでいきましょう~!

<適応障害闘病記 目次>
適応障害の記事まとめ
【1】適応障害とは?その症状とは? 
【2】適応障害の診断と心療内科 
【3】適応障害になりやすい人の性格特徴   
【4】適応障害は休職すべき疾患か?
【5】適応障害で休職中の過ごし方と苦しさ  
【6】適応障害と抗うつ薬や睡眠薬との付き合い方 
【7】適応障害からの復職のタイミングとリハビリ

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04.適応障害とうつ病の違い 
05.自律神経失調症、心身症、適応障害の違い 
06.適応障害チェックの4つのポイント 
07.適応障害からの退職、転職、復職
08.適応障害は「社会不適応」ではない!
09.適応障害の治療方法は?治療期間は?
10.小林悠TBS元アナが適応障害を告白  ⇦ 今ココ 
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