ストレス耐性があればうつ病にならない、という大きな誤解

こんにちは。ユージーン(@Eugene_no2)です!

現在の日本は、うつ病100万人時代と言われ、2015年12月からは法律により、会社で年に1度のストレスチェックを行うことが義務化されるなど、メンタルヘルス(心の健康)に対する注目が集まっています。

しかし、いまだに多くの人の中に、一つの大きな誤解があります。

それは、ストレス耐性の高い人は、うつ病や適応障害になりにくい、ということ。

実はそれ、思いっきり間違ってますから!!

わたしは以前、うつ病に近い適応障害と診断され、会社を3ヶ月近く休職していた経験があります。

今回は私の経験も踏まえ、この問題に踏み込んでみたいと思います。

※なお、うつ病と適応障害は違いはありますが、はっきり診断できない場合もある共通性の高い病です。根本的に原因も一緒ですので、この記事内では同じものと考えていただいて結構です。違いが知りたい方は、「適応障害とうつ病の違い」をどうぞ。

ストレス耐性とは何なのか?

今、多くの企業が採用活動を行う際に、ストレス耐性のチェックを取り入れています。

うつ病などのメンタルヘルス疾患で、休職や退職をされるのは、会社にとっても大きな損失ですから、そういうリスクのなる人材は採用するのを避けたい、ということでしょう。

(関連記事【悲報】私が休職したことで会社は200万円の損失を出した計算に

ではそもそも、ストレス耐性とは何なのでしょうか?

辞書で「ストレス耐性」と引くと、次のようにあります。

「ストレス耐性」とはストレスに対するタフさ、ストレスにどれだけ耐えられるかという抵抗力のことです。同じ環境下でも、ストレスを強く感じる人と感じにくい人、あるいはストレスに打ち克てる人とそうでない人がいるのは、個々のストレス耐性に差があるからです。

ストレスに対するタフさ、ストレスにどれだけ耐えられるかという抵抗力。

これだけ読むと、ストレス耐性の高い人とは、どんな辛く、苦しい状況にも負けずにナニクソ根性で頑張りぬける人というようなイメージが湧いてきます。

学生時代は運動部で精神を鍛え上げた体育会系の人なんかに多そうですね。

では、こういう人は、うつ病や適応障害にならないのでしょうか??

適応障害経験者がストレス耐性をチェックしてみた

まず、わたしが身を持って実験したいと思います。

わたしは、(うつ病に近い)適応障害と診断されて休職した身です。

そんなわたしは、ストレス耐性が低いのでしょうか。

Web上で公開されているストレス耐性チェックを体験してみました。

ストレス耐性チェックをやってみよう

早速やってみたところ、結果は・・・

ストレス耐性チェックの結果は?

24点!

おや?診断は「ストレスにやや強い」ですね!

念のために他のストレス耐性チェックもやってみましたが、いずれもストレス耐性は高めと判定されました

わたしは例外なのかというと、そうではありません。

わたしの知人でうつ病になった人は、就職活動時にストレス耐性テストを受けた際、入社した同期の中で一番ストレス耐性の得点が高かった、と人事から知らされたそうです。

実はその知人も、そしてわたしも、学生時代は比較的ハードな運動部に所属していました。

おそらく、こういう人は決して珍しくないと思います。

ストレス耐性には2種類ある

つまり、ストレス耐性が高いと評価される人でも、うつ病や適応障害になり得るということ。

では、ストレス耐性が高いはずのに、なぜうつ病や適応障害になってしまうのか?

それを理解する上で大事なことは、ストレス耐性には2種類ある、ということです。

その二つとは、ストレスの①許容力②解消力

分かりやすいように、水槽に例えて説明したいと思います。

下の絵のような、底に穴の開いた水槽をイメージしてください。

底に穴の空いた水槽のイメージ

ここでは水が、ストレスを意味しています。

水は、上の蛇口から水槽にどんどん注がれています。これが受けるストレスです。

その一方で、底に空いた穴から、水はどんどん抜けていきます。これが発散するストレスです。

水槽に水が溜まっていき、上からあふれ出した時、うつ病や適応障害になることをイメージしてください。

①ストレスの許容力=水槽の大きさ

①ストレスの許容力とは、この例で言えば、水槽の大きさに当たります。

どうも、一般的にイメージされているストレス耐性や、テストで診断されるストレス耐性は、この許容力を指していることが多いように思います。

確かに、水槽が大きければ、水槽から水は溢れにくくなります。

しかし、水槽は大きくても、底の穴が小さかったらどうなるでしょうか?

底の穴が小さい水槽のイメージ

蛇口から勢いよく水が注がれてしまったら、いつかあふれ出してしまいますよね。

わたしやわたしの知人のように、ストレス耐性が高いはずなのに、うつ病や適応障害になってしまう人はこの許容力が強いタイプではないでしょうか?

②ストレスの発散力=底穴の大きさ

うつ病や適応障害にならないために重要になってくるのが、底の穴の大きさです。

この穴の大きさこそ、②ストレスの発散力に当ります。

たとえ、水槽自体が大きくなかったとしても、底に空いた穴が大きければ、水が上からあふれだすことはありません。

底の穴が大きい水槽のイメージ

発散力こそ、真のストレス耐性ではないか

水槽の例で分かるように、ストレスの発散力が強ければ、うつ病や適応障害になることはまずありません。

  • ストレスの許容力は、ストレスをため込んでも我慢する力
  • ストレスの発散力は、ストレスを溜めこまなない力

だと言えます。

ストレスを溜めこまない人の特徴は、例えば次のようなものです。

  • マジメ過ぎない人
  • 自分で抱え込まず人に頼るのがうまい人
  • 物事が上手くいかなくても自分を責めない人
  • 失敗しても、「まあいいか」と受け流せる人
  • 趣味に打ち込める人
  • 現実逃避が得意な人
  • 楽観的な人

これって一般的にイメージされる「ストレス耐性」とは、ちょっと違うものですよね?!

でも、うつ病や適応障害になりやすいかどうか、という視点で考えれば、こういう人こそストレス耐性が高いと言えるんじゃないかと思うのです。

ちょっと話がズレますが、好きな芸能人が結婚してショックで寝込むような人って、ストレスを溜めこみやすいように見えて、逆に「発散力」の高い人なんじゃないかと思います。

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この記事の続編を書きましたので、合わせてどうぞ。

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適応障害についても、詳しくまとめていますので、知りたい方は合わせてどうぞ。

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では、今日も頑張らずに楽しんでいきましょう~!