こんにちは。ユージーン(@Eugene_no2)です!
突然ですが、スーパーマーケットの売場の配置って、どのお店に行ってもだいたい同じですよね。
入ってすぐに野菜売場があって、そこから外周沿いに、精肉売場、鮮魚売場と続き、洗剤などの日用品やお菓子は外周ではなく内側やレジの前にある、という配置です。
どの店でも同じってことは、それなりの考えられた理由があるんです。
今回は、スーパーの売場の配置について。
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目次
スーパーの売場は導線を意識して作られている
「導線」というのは、お客さんの動きのことです。
もしスーパーの天井が透明になっていて、上からお客さんの動きが見渡せるとしたら、きっと多くのお客さんがだいたい同じような動き方、通路の通り方をしているのが見えるはずです。
スーパーの売場とはそのように仕組まれているのです(笑)
スーパーが一番混みあう時間帯は、夕方です。その日の夕食の準備をするために、多くの主婦の方が食材を買いにやってくるのです。
なので、スーパーの売場は、夕食の準備のために来店した人をメインターゲットに売場が作られています。
そして、その仕組まれた導線は、お客さんの心理を見事に捉えているんです。
1.野菜売場はなぜ入り口付近にあるのか?
主婦の方が夕食の準備のために来店した時に、多くの人がまず一番に考えることがあります。それは、
今日の夕食のメニューは何にしようかしら?
ということ。
そしてスーパーに入ってまず野菜売場を目にすることで、頭の中で、自宅にある野菜のストックを思い出しながら、その日のメニューを決めていくのです。
最近では、ここでスマホ片手にクックパッドを見る人も増えているらしいですね。
冷蔵庫にキャベツが残ってたわ。そろそろキャベツは使っちゃわないと・・・あら?今日はピーマンが安いわ!じゃあ、今日の夕食は回鍋肉に決まりね!じゃあ長ネギも買っておかなきゃ。
野菜売場でたいてい今晩のメニューが決まり、必要となる野菜も買うことが出来るのです。
2.精肉、鮮魚売場はなぜ外周沿いにあるのか?
さて、野菜売場で今晩のメニューが回鍋肉に決まったことで、今日の買い物の一番のミッションが決まりました。
さて、野菜売場を通過してそのまま歩いていくと、精肉売場と鮮魚売場が並んでいます。
今日は回鍋肉だから豚バラ肉が必要ね。魚は…今日は特にいらないわ。
メニューが決まれば、肉か魚のどちらかは、たいてい必要になるはずですので、野菜売場を通過したそのままの導線上に、精肉売場と鮮魚売場があるわけです。
そうすると、精肉売場や鮮魚売場は必然的に外周沿いになりがちです。
また、特に鮮魚コーナーは魚をさばいて切り身にする調理場がバックヤードにありますので、スペースの都合上、外周沿いになるという理由もあります。
それからもう一つ、精肉売場や鮮魚売場を外周沿いにする重要な理由があります。
スーパーに来店するお客さんの多くは、必ず精肉売場か鮮魚売場か、どちらかでは買い物をします。
もし、野菜、肉、魚が全て入り口付近で完結してしまったら、そのまま清算してお店を出てしまうかも知れません。
3.なぜ調味料や日用品は内側にあるのか
さて、ここまで説明してきたように、入り口から外周沿いにかけては、野菜、肉、魚といった生鮮食品が並んでいます。
一方で、調味料や、洗剤、ラップなどの日用品は、外周ではなくたいていお店の内側にあります。
さて、これで回鍋肉に必要な具材は全部揃ったわね…(調味料売場の前を通りかかる) あ!豆板醤!確かもうほとんど無かった気がするわ。今日の分は足りると思うけど、念のため買っておこうっと。
危うく買い忘れそうだった豆板醤を買うことが出来ました。
よし、これで回鍋肉はバッチリね。あと何か必要なものあったかしら・・・そうだティッシュペーパーがあと1箱しか無かったんだわ、あとラップも念のため買い足しておこうかしら。
調味料や日用品というのは、ストック型の商品です。ストック型というのはつまり、一度買ったら無くなるまで時間がかかるので、次買うまでに時間が空くということ。
ストック型の商品は、生鮮食品と違って、毎回買うものではありません。だから買い忘れが起きないように、外周ではなく、店の内側に配置されているのです。
この配置によって、肉や魚を買うために一度お店の奥まで進んだお客さんが、レジのほうへ向かって戻ってくる途中で買い忘れに気づいてもらうことができます。
4.お菓子売場はなぜ内側やレジの前にあるのか?
今まで例に挙げてきた、野菜、肉、魚、調味料、日用品は全て生活必需品です。その一方でお菓子というのは、生活必需品ではありません。
さーて、これで必要なものは全部買えたわ。ミッションコンプリートね!お疲れワタシ! じゃあこれでレジに行きましょ。
(ホッとしてレジに並ぶ)
あ、今日板チョコ安売りしてるんだ!100円もしないし、買っちゃえ!料理しながら食べよっと。子供にも買っとくか。
お菓子は必需品ではないため、スーパーに来る目的にはなりにくい商品です。
そのため、お菓子を入り口付近や外周などに配置しても、お客さんの頭の中は夕食のメニューのことでいっぱいなので、見向きもしてもらえません。
今晩のメニューに必要なものや、生活品を無事に買い揃えて、気持ちがほっとしている時だからこそ、より買ってもらえる商品なんです。
だからお菓子はお店の内側にあったり、最後のプラス1点買いとしてレジの前に置かれていたりするんですね。
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スーパーでの買い物には優先順位がある
さて、ここまで一般的なスーパーの導線の流れについて説明してきました。
もちろんお店によって、立地、客層、建物の構造などが違うので、売場の配置は変わってきます。
ですが、基本的にはお客さんが買い物をする優先順位に従って導線が流れるように設計されていることが多いです。
優先順位とはつまり、
①今晩のメニューに必要なもの(生鮮など)
②無くなりそうなストック(日用品など)
③必要のない嗜好品(お菓子など)
です。
ふだん、なかなか意識することはないと思いますが、今度スーパーに行かれた際にはぜひ、どういう売場の配置になっているのか確かめてみると、新たな発見があるかも知れませんよ!