“医師の90%が続けたい”みたいな広告に物申してみる

こんにちは。ユージーン(@Eugene_no2)です!

最近の流行なんでしょうか。健康食品や健康飲料の広告で、

○%の医師が飲み続けたい(食べ続けたい)と答えました

という訴求をするものを頻繁に見かけるようになりました。

個人的にこういう広告には違和感を感じるので、今回はこれに物申してみたいと思います。

1.続けたい理由が”健康に良い”とは限らない

そもそも、
このようなアンケートがどのように行われたのかを確認してみました。

たいていの場合、例えば医師1000人に対して、商品の説明と試飲(試食)をしてもらい、アンケートを取っているようです。

しかし、アンケートの質問内容を見ると、あくまで、

これからも飲み続けたいと思いますか?

という聞き方であり、飲み続けたい理由については問われていません

つまり、美味しいから味が好きだから、という理由で飲み続けたいの答えた医師も含まれているわけです。

でも、広告を見る私たちの大半は、医師が飲み続けたい商品と聞くと、勝手に健康に良さそうなイメージを持ってしまいますよね?

でもアンケートに答えた医師は、必ずしも健康に良いから飲み続けたいと答えたわけじゃないということです。 。

2.医師じゃなく管理栄養士に聞くべきでは?

さて、そもそも “健康食品や健康飲料を飲み続けたいか?” って質問は、医師にすべき質問なんでしょうか。

もし “飲み続けることで健康に良い影響がある” ということを専門的に言いたいなら、医師じゃなくて管理栄養士に聞くべきなんじゃないかと。

医師の専門は医療行為を行うことであって、栄養指導や食生活改善の専門家は管理栄養士だからです。

医師が食生活や栄養に全く詳しくないとは思いませんが、極端に言えば、これ専門家じゃない人へのアンケートなんですよね。

そう考えると、 “一般男女1000人に聞きました” とたいして変わらない話なのかも・・・

3.5択ではなく4択というマジック

最後は、”○%” という数字についてです。

たいていこれらの広告では、89%の医師が飲み続けたいと回答、など非常に高い数字です。

実は、これにはちょっとしたマジックがかかっています(笑)

例えば、これはある商品のアンケート結果の抜粋です。これを見て何か気づくでしょうか。

108-1
引用元

普通、このようなアンケートを行う場合は、5択(5段階評価)で行う場合が多いです。

つまり、

  1. ぜひ飲み続けたい
  2. 飲み続けたい
  3. どちらともいえない
  4. 飲み続けたくない
  5. まったく飲み続けたくない

の5択です。ところが、このアンケートでは、

  1. ぜひ飲み続けたい
  2. 飲み続けたい
  3. 飲み続けたくない
  4. まったく飲み続けたくない

というように、4択になっています。「どちらともいえない」がないのです。

では、「どちらともいえない」が無いと何が起こるのか??

もし5択で聞かれたら「どちらともいえない」と答える人も、4択で聞かれたら「飲み続けたい」か「飲み続けたくない」のどちらかと答えるしかありません。

これは国民性にもよるようですが、日本人はこういったアンケートでネガティブな評価をつけたがらない傾向があります。

つまり、5択なら「どちらともいえない」と答える人の多くが、「飲み続けたい」に流れる可能性が高いんです。

上の調査では、4択で聞いた上で「ぜひ飲み続けたい」と「飲み続けたい」と答えた人を合わせて89%としていますが、その中には限りなく「どちらともいえない」と思って答えた医師が多く含まれているはずです。

“皇室御用達” とか、”日本歯科医師会推薦” のように、他者の権威を借りて商品をアピールしたいという意図はよく分かりますが、ちょっとこれはアンケートとしていかがなものか、と思ってしまいました。

最近本当に思うんですけど、データで何かを伝えようとする広告って、結構な確率で “データを良く見せるための工夫” がなされているんですよね。

皆さん、こういう広告は信用しないか、疑ってかかったほうがいいですよ(笑)

では、今日も頑張らずに楽しんでいきましょう~!

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