2015.09.27
就職活動・転職活動
eugene
【就活】内容は重要じゃない?志望動機について思うこと
就職活動のエントリーシートの必須項目して必ず書かなければならないのが志望動機。
個人的に「志望動機」という項目の存在自体に疑問を感じているので、今日はその事について書いてみたいと思います。
志望動機を書くのは一苦労
就職活動を経験した方の多くは共感していただけるかと思いますが、志望動機を書くのは、とても大変です。
志望動機は、エントリーシートの中でも特に重要な項目だと信じられています。
枠や文字数も多いケースが多いです。
学生時代に頑張ったことや、自分の強みは使い回しがきくかも知れませんが、志望動機は、その企業にだけ当てはまるような内容が良しとされているため、使い回しがききません。
これほどの社数にエントリーするのは、行きたい企業がいっぱいある、というよりは、内定が欲しいがための保険という側面が強いように感じます。
全く興味がないわけではないにせよ、保険の企業に対して、志望動機をしっかり書くのは、相当骨が折れる事です。
自分自身の就職活動を振り返ると、私の書いた志望動機の多くは、「こじつけ」だったように思います。
会社紹介や、経営理念、社長メッセージ、社員インタビューなどから、何とか自分の経験と繋げてストーリーを作成出来そうな事を見つけて、志望動機を作っていくのです。
私が内定をもらって入社した会社の志望動機でさえ、今見直せば、なんじゃそりゃ?というようなツッコミどころのある内容でした(笑)
考えてみればそれも当たり前で、仕事などしたことの無い学生の経験の中で、書ける志望動機なんて、たかが知れてます。
さらに、それだけ苦労して志望動機を書いたからと言って、必ず面接にたどり着けるとは限りません。
いわゆる、ES落ちというやつです。
苦労して書いた志望動機が、直接面接官に伝えることもなく水の泡。
何とも虚しい気持ちになりますよね。
また、Googleで少し調べれば、志望動機の書き方マニュアルだの、志望動機の添削サービスだのが出てきます。
つまりは、志望動機には正攻法や技術があるという事です。
技術をもって書いた志望動機だから通過する、という事があるのです。
(私自身も、学生に技術をアドバイスする事もありますが・・・笑)
果たしてこのようにして書かれる志望動機に、何の意味があるのでしょうか。
学生からすれば、非常に労力を奪われながら、こじつけの「お話」を作っているに過ぎません。
学生の本分である勉強や研究の妨げにもなりかねない。
企業にメリットはあるが・・・
企業からすれば、学生に志望動機を無理矢理にでも書かせるメリットはあります。
1つは、応募者全員を面接するのは時間も人手も足りないため、応募者をふるいにかける目的です。
でも、それなら、学生時代の経験や、強みなどでふるいにかけて判断すれば良いのではないでしょうか。
実際のところ、志望動機の内容についてはそこまで判断材料にならない(どれも同じようなもの)という採用担当者の声を聞いた事もあります。
また、まともに企業研究もせずに応募してくる学生を排除する、という目的もあるでしょう。
志望動機を書くには、ある程度は企業研究をしなければなりません。
ただ、企業研究をしたかどうかを判断するには、現状のような「志望動機」というのは、学生にとってはヘビーかと思います。
記載する枠も大きく、結構な分量を書かなければなりませんから。
「志望動機」ではなく「興味」にしてはどうか
そこで1つ提案ですが、志望動機の代わりに、
□ どの事業や職種に興味を持ちましたか?
□ それはなぜですか?
という項目に変えてはいかがでしょうか。
確かに、志望動機と本質的な違いは無いかも知れません。
ですが、「志望動機」と聞かれると、ものすごく具体的で、かつ自分の経験に基づいた論理的な理由を求められる感じがします。
それに対して「興味」と聞かれると、多少ファジーでも許されますし、「興味」なので、必ずしも論理的でなくても構いません。
「興味」とすれば、学生のハードルも下がるでしょうし、その上である程度の企業研究も担保出来るのではないでしょうか。
もし企業研究を担保出来るか不安なら、会社説明会に参加した人しか、エントリー出来ない仕組みにすればいいですし。
現状の「志望動機」では、「この会社何となく面白そうたけど、志望動機書くのは大変そうだから諦めよう」という学生の機会損失(企業にとっても機会損失)も生まれますが、「興味」ならすくい上げる事も出来ると思うのです。
少なくとも各社ががっつり志望動機を書かせる就活の現状はいかがなものかと。
以上、ユージーンでした。
では、今日も楽しんでいきましょう!
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