今回は海外の注目サービスの紹介です。
精神疾患の患者(メンタルヘルス不調者)は日本だけでなく、アメリカでも増加しており、問題になっているそうです。
そんなアメリカで、私が注目しているスタートアップサービスがあります。
スポンサーリンク
Talkspace(トークスペース)
2012年に設立されたTalkspace は、匿名で公認のセラピストや精神科医へのメンタルヘルスの相談やカウンセリングを、web上で行う事が出来るサービス。
相談方法は、チャット式とライブビデオ方式の2パターンが用意されています。
過去のユーザーによるセラピストの評価も公開されており、ユーザーは評価を見ながら、セラピストを選択することが出来るようです。
更にすごいのは、IBMのスーパーコンピューターWatson(ワトソン)が、ユーザーのニーズに合わせて、オンライン上に登録している専門カウンセラーの中からユーザーにとって最適なカウンセラーを見つけ出す取組みまで行われているようです。
また、現在はiOSアプリ版もリリースされているほか、資金調達も積極的に実施している様子で、今後さらなる展開が期待できそうです。

病院では、専門的な診断や、薬の処方は出来ますが、そもそも病院に行くべきかという相談、予防のためのアドバイスや、日常的なカウンセリングは行えません。
Talkspaceは病院と補完関係になるサービスとして、メンタルヘルスの不調を予防したり、早期に苦しみから解放し、元通りの生活に戻してあげるために有益ではないかと考えています。
日本でも行政等による相談窓口はいくつか開設されています。
ただし、あくまで行政がサービスとして無償で提供しているサービスのため、1つの相談に1つの返答のため継続的な相談が出来なかったり、セラピストを選ぶことが出来なかったりと、限界が感じられ、個人的にも日本版Talkspace のようなサービスを作りたいなと考えています。
それによって、メンタルヘルスの不調によって苦しむ人を少しでも減らすことが出来るのではないかと感じています。
日本で同様のサービスを作る場合、特に問題だと感じているのが、セラピストです。
スポンサーリンク
セラピストは当然、専門家であるべきですが、「心療内科は当り外れ多過ぎ!経験者が語る5つの選ぶポイント」でも書いたように、心療内科領域には、本来専門でないのに専門家を標榜する人たちが多くいるのが現状です。
ユーザーの評価によって、ある程度そのような人たちを排除していけるのかも知れませんが、それでも何かしら登録できるセラピストに条件や選抜方法を設ける必要がありそうだなと感じています。
先日、「米国の国立精神保健機関(National Institute of Mental Health)でディレクターを務めてきたTom Insel博士がGoogleのライフサイエンスチームに加わることになった」というニュースが入ってきました。
メンタルヘルスケアは、社会に大きなインパクトを与えられる分野であると、Googleも考えているようですね。
ユージーンでした。
では、今日も楽しんでいきましょう!
こちらもどうぞ。