新卒と中途の区別なく通年採用!㈱じげんの採用スタイルが面白い

㈱じげんが発表した「採用本質主義宣言」

モラトリアム採用とか、カオス採用とか、ネーミングはネタっぽいですが、内容はかなり興味深いので、紹介したいと思います。
採用宣言の内容の要点をまとめると、以下の通り。
□ 選考時期は自由(大学1年生でも優秀なら内定)
□ 必要に応じて入社時期も相談化
□ 新卒と中途に区別をつけず、公平に評価
□ 国籍や性別を問わず、多様な専門性・志向を持つ人を採用する

新卒一括採用をめぐる問題点

これって、現状の新卒採用を枠組みを思いっきり壊すような取組みで、とても興味深いと思います。
巷では、経団連が決める就職活動のスケジュールをめぐる問題がホットに議論されていますが、結局いつから開始にしようが、新卒一括採用としてスケジュールを引く時点で、企業は「他社よりも早く優秀な人員を確保したい」という競争意識が芽生えます。
そうすれば、ルール無視で抜け駆けをする企業も出てくるし、確保した人材を奪われまいと今問題になっている「オワハラ」問題も起こるのです。
※「オワハラ」:内定を出した企業が、他社の選考を辞退し、就職活動を終わりにするように圧力をかけること。
また、スケジュールを敷くことで学生にも負荷が集中し、学生の本業に支障をきたす懸念も出てきます。
更に、学生自身が、留学、世界一周旅行、学術研究、学生起業、奉仕活動など、何でも良いですが、学生のうちに力を入れて取り組みたいことがあって、まだ自分が卒業後に何をやりたいか、全く考えを持てていない時期(それよりも学生時代に)かもしれません。
でもスケジュールし敷かれれば、そのスケジュールに乗っかって、無理に就活に臨まねばならなくなります。
これは学生の就活の満足度を下げることにもなりますし、入社後のミスマッチの原因にもなりかねない、と私は考えています。

「通年採用、新卒・中途の区別なし」が素敵

じげんのように、採用時期が全く自由であれば、それぞれの学生のタイミングで就職活動に臨めばよくなります。
じげんのプレスリリースには明記されていないので、じげんでそれが通用するかは分かりませんが、本来、大学を卒業した後に就職活動をしたって、いいと思うんですよね。
実際、アメリカでは卒業後にすぐに正社員として働き始めるケースは稀なほうで、卒業後にインターンシップ・ボランティア・就職活動などに取り組むんだそうです。
例えば、学生時代はやりたいことが何か、全く分からなかったけど、大学を卒業してから色々なことに挑戦してみて、それから就職活動に取り組む、みたいな。
そんな人がいても全然いいと私は思います。
実際にこれを今やろうとすると、本当は卒業できるのに、あえて単位を残して大学に籍を置く、という無意味な行為をする羽目になります。
メガバンクのように、毎年1000人以上、人員を確保するような企業は、採用活動、研修などの人材育成にかかるコストを考えれば、時期を統一して一括で採用し、育成するほうが効率的なのかも知れません。
ですが、採用予定人数が数十人しかいない中で、他社と同じスケジュールで選考を行うメリットは大きくないのでは。
それなら、多くの企業が中途採用でそうしているように、常に門戸を開いておく通年採用のほうが、良い人材を獲得できるのではないでしょうか。
(同調圧力的なものは一切、無視して意見しています。あしからず。)
リクルートも「30歳以下は誰でも新卒」というスタイルを掲げるようになりましたが、通年採用、そして新卒や中途(や既卒)を区別しない企業が増えていくことが、企業にとっても学生にとっても望ましいと私は思います。
ユージーンでした。