適応障害で休職中の治療方法と苦しさ〜適応障害闘病記5〜

こんにちは。ユージーン(@Eugene_no2)です!

私は以前、適応障害になり、会社を3ヶ月ほど休職していました。

このページでは、適応障害での治療方法と休職中の過ごし方について、また、休職中の苦しさについてまとめています。

<適応障害闘病記 目次>
適応障害の記事まとめ
【1】適応障害とは?その症状とは? 
【2】適応障害の診断と心療内科
【3】適応障害になりやすい人の性格特徴
【4】適応障害は休職すべき疾患か?
【5】適応障害で休職中の過ごし方と苦しさ  ⇦ 今ココ 
【6】適応障害と抗うつ薬や睡眠薬との付き合い方 
【7】適応障害からの復職のタイミングとリハビリ

<関連記事>
01.適応障害は甘えではありません!!
02.当り外れが多すぎる心療内科の選び方
03.適応障害の人への接し方 
04.適応障害とうつ病の違い 
05.自律神経失調症、心身症、適応障害の違い 
06.適応障害チェックの4つのポイント 
07.適応障害からの退職、転職、復職
08.適応障害は「社会不適応」ではない!
09.適応障害の治療方法は?治療期間は?
10.小林悠TBS元アナが適応障害を告白
11.適応障害で労災認定は可能か?

適応障害の治療方法と休職中の過ごし方

まずは、適応障害の治療方法と、適応障害で休職することになった場合、休職中はどのように過ごすべきか、というお話です。

一般的に考えても、休職するということはつまり「積極的に治療する」ということですよね。

しかし、適応障害の場合の治療は、他の病気での治療とはワケが違うんです。

リフレッシュこそが最大の治療

例えば、ウイルス性の病気や怪我などであれば、とにかく薬を飲んで寝ていること、安静にしていること、が積極的な治療になるかも知れません。

しかし、適応障害の場合は、家で大人しく安静にしていても、それは積極的な治療とは言えない側面があります。

ナゼかというと、適応障害の原因がストレスだからです。

合わせて読みたい 適応障害とは?その症状とは?〜適応障害闘病記1〜 : No.2宣言
適応障害とは、ストレスが原因として起きる病の一種です。
そして、その原因となっている「ストレス」が…

ストレスによって自律神経のバランスが崩れたり、脳内の環境がバランスを崩してしまっている状態なんです。

一日ベッドの上で安静に過ごしたからといって、そのバランスが元に戻ることはありません。

適応障害の治療で最も大事なことは、ストレスの原因から離れて「リフレッシュすること」なのです。

適応障害の治療はリフレッシュすること

一日中、部屋の中で安静にしていても、逆に気が滅入ってしまうかも知れません。

それよりも、外に出て散歩をする、公園に出かける、買い物に出かける、自分の大好きな趣味に没頭するなど、気持ちをリフレッシュさせることが大事なんです。

旅行に行くことだって、日常から離れてリフレッシュになりますから、とてもオススメできる治療方法です。

特に人の多い観光地よりも、自然も豊かな温泉地なんかがオススメですね。身も心ものんびりできるので。

特に適応障害になるような人は、マジメな性格の人が多いので、そんな遊んでいるようなことが治療だなんて、受け入れにくい傾向にあると思います。

仕事を休んで遊びに出かけることに、強い罪悪感を抱くこともあります。

合わせて読みたい 適応障害になりやすい人の性格特徴〜適応障害闘病記3〜 : No.2宣言
適応障害やうつ病になりやすい性格人ほど、仕事にマジメで丁寧で、責任感があり…

でも、あくまでリフレッシュすることが治療ですから、適応障害になってしまった人は、それを受け入れなければなりません。

生活リズムと食生活を整える

適応障害の治療において、リフレッシュとともに大事なのが、生活リズムを整えることです。

私自身、休職に入る直前は、かなり不健康で荒れた生活をしていました。

仕事に追われて睡眠時間はかなり短かったですし、食事も不規則で栄養バランスもお構いなし。

運動習慣も一切ありませんでした。

実は、このような乱れた生活リズムや食生活も、適応障害の症状を進行させる原因になるのです。

したがって適応障害での休職中には、生活リズムと食生活を整えることも、実は非常に重要なんです。

生活リズムを整えよう

具体的に何をすれば、良いのかというと、ありきたりですが、

  • 朝はなるべく決まった時間に起き、夜は決まった時間に寝る
  • 睡眠時間はたっぷり取る
  • 食事は抜かず、3食しっかり食べる
  • 運動する習慣をつける

といった生活が理想です。

もちろん、適応障害で休職した初期の頃は、気分が落ち込み、朝起きれなかったり、日中に寝てしまったり、食欲が無いこともあります

また、私もそうでしたが不眠症状を併発していることも多く、整った生活をするのはなかなか難しい場合もあると思います。

特に一人暮らしだと、整った生活リズムを維持するのは、かなり難しいので、家族や親せきに頼れる場合は、お願いしてでも頼るべきです。

食生活を整えよう

生活リズムや食生活が整っている人と生活を共にするのは、治療の近道になるはずですから。

また、生活リズムを整えるために、つまり治療に専念するために、抗うつ薬や睡眠薬に頼ることも、有効な方法だと私は思います。

合わせて読みたい 適応障害と抗うつ薬や睡眠薬との付き合い方〜適応障害闘病記6〜 : No.2宣言
治療を薬だけに頼り過ぎるのは反対ですが、治療のサポートとして薬を使用することはとても意味がある…

また、栄養に関しては、もちろん何でもバランス良く食べるに越したことは無いですが、ビタミンB1やカルシウムなど、ストレスと関係の深い栄養素があります。

そういった栄養素を多く含む食品を積極的に食べるように心がけるだけでも違うと思います。

詳しいことは別のページに書いていますので、よろしければぜひご覧ください。

合わせて読みたい ストレス対策は栄養から!ストレスに効果のある5つの栄養素 : No.2宣言
ストレスと栄養の間には大きな関係があります。
栄養不足によって、ストレスが増大することも…

また、元気が出てきて外出が出来るようになってきたら、定期的に運動する習慣を作れたら、適応障害の治療としては素晴らしいです。

もちろん、ジョギングやウォーキングなどでも良いんですが、習慣化させるには、私個人的にはジムに通うことをオススメします。

ジムなら天候にも左右されませんし、すぐに辞めれるので無理しすぎることもなく、習慣化にはもってこいだと思うからです。

詳しいことは、こちらに書いています。

合わせて読みたい 運動習慣作るならジョギング(ウォーキング)より筋トレを勧める理由4つ : No.2宣言
筋トレの方が、習慣化しやすいと考えているからです。
なぜジョギングやウォーキングではなく、筋トレなのか…

適応障害での休職中の苦しさ

さて、ここまでは、適応障害での休職中の過ごし方についてまとめてきました。

適応障害の経験のない方から見ると、健康的な生活をして、好きなことをして過ごすなんて、最高だと思われるのかも知れませんね。

しかし、正直言って、適応障害になってしまった人にとって、休職期間は決してラクではなく、むしろとても苦しいものでもあります。

もちろん個人差はあると思いますが、ここからは適応障害での休職中の苦しさについて。

脱力感と無気力感

私が、適応障害と診断されて休職が決まったときに、まず襲われたのはとてつもない脱力感でした。

休職するまでは、苦しみながらも仕事に穴が空かないように、誰かに迷惑がかからないように、精一杯緊張の糸を張って無理をしていたものが、切れたからだと思います。

休職が決まったからと言って、

明日からしばらく休みだ~!!

なんてハッピーな気分には一切なれず、むしろ、

あー。やってしまった。休職だ。色んな人に迷惑がかかる。自分の評価はどうなるんだろう…

という、超ブルーな気分一色でした。

休職し始めて1~2週間くらいは、特に行動するでもなく、一日中家でぐったりしていることがほとんどでした。

脱力感と無気力感

別にぐったりして過ごしたかったわけではなく、本当は行動したかったのに、体(実際には心)が動かなかったのです。

「リフレッシュすることが大事」という事は理解していましたが、何をするにもやる気が出ない状態でした。

これはストレスから離れてしばらく経てば、あるいは抗うつ薬などによって脳内の崩れたバランスが整えば、気力が沸いてくるようになります。

無気力な自分に対する自己嫌悪

特に休職が決まってすぐというのは、精神的にかなり苦しい状態であったはずですから、一時的に無気力になってしまうのは、仕方の無いことです。

私の場合は、そんな無気力な自分に対する自己嫌悪も、休職中の苦しみの一つでありました。

特に休職中は、ストレスの原因であった仕事からは離れているわけですから、休職前に苦しんでいた吐き気や頭痛などの症状が出てくることはありません。

合わせて読みたい 適応障害とは?その症状とは?〜適応障害闘病記1〜 : No.2宣言
適応障害によって起こる症状というのは、実は人によって様々です。
私の場合は、症状は吐き気(嘔吐)が中心で…人によっては、食欲不振、腹痛(下痢)…

わかりやすい身体症状がないので、既に自分には異常がないと思い込んでしまう節がありました。

でも、実際には何に対してもやる気が起きず、ベッドやソファの上でぼーっとテレビを見たり、スマホをいじったりしながら、あっという間に一日が終わっていく日が続きました。

無気力で一日中ダラダラと過ごしてしまう

体は元気なのに、一日ダラダラして過ごしている自分を責めてしまっていたのです。

もちろん、無気力とか憂うつ気分といったものも適応障害の症状なので、本当は全然元気な状態などではないのですが。

適応障害の場合、やる気が出ないときに、「やらなければ」と思うのは治療の面では逆効果です。

それよりも、「やる気が出ないんだから仕方ない」、と今の自分を受け入れることの方が大事だと、適応障害を克服した今となっては強く思います。

自分だけ休んでいる罪悪感

何に対してもやる気が出ない、無気力な状態を過ぎてくると、少しずつ行動できるようになりました。

近所を散歩したり、カフェに出かけたり、調子が良ければ街で買い物したり、映画を見たり、はたまた旅行をしたり。

旅行に出かけるイメージ

先ほども書いたように、適応障害の場合はリフレッシュすることが何よりも治療になるので、プライベートを充実さえるのは、治療面でも素晴らしいことです。

しかし、ふとしたタイミング、特に平日から外出しているときに、

平日の昼間っから自分だけ休んで遊び歩いている。みんな今頃、頑張って働いているんだろうなー。

と考えてしまうことがありました。

そう、自分だけ遊んでいるという事に対する罪悪感です。

自分だけ休んでいる罪悪感

もちろん、自分でもリフレッシュすることが治療であることは理解していました。

ですが、適応障害はまだまだ正しく理解している人が多くない疾患です。

もし、平日から遊び歩いているのを、会社の同僚に見られたら、

あいつ病気で休職しているはずなのに、何をやっているんだ?遊んでんじゃねーか!

と思われてしまう可能性は高いです。

同じ理由で、友だちと遊んだり、旅行に行った思い出などをFacebookなどのSNSで投稿することも出来ませんでした。

適応障害の治療、という面では正しいことをしているのは間違いないのですが、人に知られたくないし、SNSにも投稿できないことをしている、と考えると、どうしても後ろめたい気持ちになってしまっていました

SNSに投稿出来ない後ろめたさ

ちなみに、きっと、こういう状況に罪悪感を感じず、思いっきり楽しめる性格の人は、適応障害にはなりづらいだと思います。

合わせて読みたい 適応障害になりやすい人の性格特徴〜適応障害闘病記3〜 : No.2宣言
適応障害になりやすい性格の人ほど、マジメで責任感が強く、極めて優等生的な…

金銭面の苦しさ

最後は、適応障害で休職したときに訪れる、金銭面の苦しさについて。

適応障害に限りませんが、休職する場合、ほとんどの人は収入が減ることになります。

私の勤めていた会社は、休職手当の制度がなかったため、会社からの給料はゼロとなりました。

給料とは別に、健康保険組合から傷病手当金が出ますが、支給額は通常の収入の約2/3になります。

中には、一定期間は休職手当として基本給の全額を支給してくれるような制度の会社もありますが、それでも残業代分の収入は減ることになりますよね。

金銭面の苦しさ

私も独身貴族だったらまだ良かったのかも知れませんが、家族もいましたし、ローンの支払いもありましたから、正直苦しかったです。

特に、傷病手当金というのは、大変困ったことに、手続きに非常に時間がかかります。

私の場合は、手続きが遅れてしまったこともあって、4か月間収入ゼロになりました…。

詳しい経緯などについては、こちらの記事に詳しく書いていますので、興味があればのぞいてみて下さい。

合わせて読みたい 貯金よりも収入源を増やすべき?! 休職して体感したお金のこと : No.2宣言
休職して4ヶ月ほどは、無給どころが月給マイナス8万円の状態だったという…

適応障害の場合、特に難しいのは、あくまでリフレッシュすることが治療だということです。

まったくお金のかからない趣味のある方ならまだマシですが、外食するのも、買い物に出かけるのも、旅行に出かけるのも、趣味に打ち込むにもお金がかかります。

リフレッシュにもお金がかかる

適応障害の「治療」という側面から考えると、ケチケチ節約せずに、自分が好きなことをどんどんやるべきなのは間違いありません。

しかし、「家計」という側面から考えたら、旅行なんか行ってる場合じゃないし、外食する余裕なんか無いということにもなってしまうのです。

これはある程度仕方のないことなので、ある意味で治療費だと周囲(特に家族)にも理解してもらい、治療を優先して頼る、協力してもらう、ということも重要だと思います。

また、家族に支えてもらって、金銭的には何とかなっても、適応障害になる人はマジメな人が多いので、

仕事休んでお金がないのに、こんなにお金を使って…

と、ここでも自分を責め、苦しくなってしまう場合だってあるのですが…。

まとめ:適応障害の治療方法と休職について

適応障害の治療で最も重要なことは、なるべく好きなことをして、リフレッシュすることです。

しかし、このページでまとめてきたように、無気力、罪悪感による苦しみ、金銭的な苦しみなど、多くの問題があります。

私は自分の経験を通じて、この問題を乗り越えるには、2つ重要なことがあると感じています。

ひとつは、まず自分自身が、「適応障害にとってリフレッシュが最善の治療なんだ」ということを理解すること

そしてもう一つが、家族や親せきなど、身近な人の理解と協力を得ることです。

適応障害には身近な人の理解が大事

自分の状況や、適応障害について理解している人が身近にいることほど、心強いものはありません。

生活リズムや食生活を整えるのも、リフレッシュのために外出したり、色々と行動するのも、全て自分の意思だけでは難しいことです。

でも、生活リズムの整っている家族と生活を共にしたり、身近な人が一緒に外に連れ出してくれたりすると、案外行動出来るものなのです。

また、リフレッシュする行動を積極的に取るために、やる気をだしていくための薬を飲んだり、生活リズムを整えるための睡眠薬を飲んだりすることも、私はとても有効だと感じています。

次のページでは、そんな薬との付き合い方についてです。

合わせて読みたい 適応障害と抗うつ薬や睡眠薬との付き合い方〜適応障害闘病記6〜 : No.2宣言
「抗うつ薬」は、麻薬のような薬ではなく…脳内の環境を正常に整える…

<適応障害闘病記 目次>
適応障害の記事まとめ
【1】適応障害とは?その症状とは? 
【2】適応障害の診断と心療内科
【3】適応障害になりやすい人の性格特徴
【4】適応障害は休職すべき疾患か?
【5】適応障害で休職中の過ごし方と苦しさ  ⇦ 今ココ 
【6】適応障害と抗うつ薬や睡眠薬との付き合い方 
【7】適応障害からの復職のタイミングとリハビリ

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03.適応障害の人への接し方 
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05.自律神経失調症、心身症、適応障害の違い 
06.適応障害チェックの4つのポイント 
07.適応障害からの退職、転職、復職
08.適応障害は「社会不適応」ではない!
09.適応障害の治療方法は?治療期間は?
10.小林悠TBS元アナが適応障害を告白
11.適応障害で労災認定は可能か?

専門的な本としては、こちらが読みやすくオススメです。

適応障害で休職したらぜひ読んで欲しい本です。

こちらは主に「復職後」の働き方について。適応障害の方も参考になります。

では、今日も頑張らずに楽しんでいきましょう~!