自律神経失調症、心身症、適応障害とは?うつ病との違いや症状は?

こんにちは。ユージーン(@Eugene_no2)です!

わたしが依然、適応障害になったとき、当初はなかなか良い心療内科に巡り合えず、病院を転々としていたんです。

面白いことに(いや、困ったことに)、心療内科へ行く度に、診断名が違ったのです。

あるときは「自律神経失調症」、あるときは「適応障害」、またあるときは「心身症」…

今回は、混乱しがちな、自律神経失調症、適応障害、心身症の違いついて

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07.適応障害からの退職、転職、復職
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※この記事は、私の適応障害になった経験や、お世話になった心療内科医から得た知見、専門家が書いている文献、Webサイト等を総合してまとめておりますが、記事を書いている私自身は医師ではありませんので、その点ご容赦いただけると幸いです。

実は、どの診断も正しかった

まず、最初にネタばらしですが、実は自律神経失調症と診断した医師も、適応障害と診断した医師も、心身症と診断した医師も、全員間違ってはいなかったのです。

後ほど詳しく説明しますが、わたしの症状の場合は、この3つのどの病気の定義にも当てはまっていたということ。

それだけ、これらの病気の定義は似通っているんですね。

ストレスによって病気になるメカニズム

自律神経失調症、心身症、適応障害は、いずれもストレスによって心(脳)や体に異常が生じうる病です。

後ほど触れますが、これはうつ病についても共通している点です。

自律神経失調症、心身症、適応障害の違いを説明する前に、なぜストレスによって病気になるのか、という点について簡単に触れたいと思います。

ストレスは誰もが日常的に受けているものですが、健常な人は、自律神経の調整によってストレスに対応しています。

自律神経には、体を活発にしストレスに対応する「交感神経」と、体をリラックスし休ませる「副交感神経」がありますが、過剰なストレスにさらされ続けると、「交感神経」が過剰に働くようになり、「副交感神経」が働かなくなります。

これがいわゆる、自律神経の乱れです。

ストレスで自律神経が乱れて病気になるメカニズム

自律神経が乱れると、頭痛、めまい、吐き気、下痢、手足のしびれ、動悸、口の渇きなどの身体的な症状や、イライラ、気分の落ち込み、不安、集中力の低下、無気力など、精神的な症状も現れるのです。

これが、ストレスによって病気になる、ざっくりしたメカニズムです。

さて、ここからは自律神経失調症、心身症、適応障害の違いに触れていきますが、大きな違いは上の図の原因と症状のどこに注目しているか、という点です。

自律神経失調症とは?

自律神経失調症をWikipediaで調べると、次のようにあります。

交感神経と副交感神経の2つから成り立つ自律神経系のバランスが崩れた場合に起こる症状の総称のことである。

(引用元:Wikipedia

自律神経失調症では、先ほど説明した自律神経の乱れが原因となっている、という点に注目されています。

自律神経失調症のポイント

自律神経の乱れによって起こる症状全てが、自律神経失調症ということになります。

先ほどは、過剰なストレスが原因で自律神経が乱れるというお話をしましたが、自律神経が乱れる大元の原因は、必ずしもストレスだけではありません。

体質やライフスタイルなど、その他の原因もあり得ます。

言い換えれば、自律神経失調症は、必ずしもストレスが原因になっているとは限らないのです。

実際の医療現場では、症状はあるが、検査しても異常がみつからない、という場合にもよく使われる診断なんだそうです。

心身症とは?

続いて、心身症についてです。

心身症をWikipediaで調べると、次のようにあります。

その身体疾患の症状発現や症状の消長に心の問題の関与が大きい身体疾患の総称。

(引用元:Wikipedia

心身症では、①原因として心の問題、および、②症状として身体疾患、という2点に注目されていることが分かります。

心身症のポイント

つまり、症状が精神症状(気分の落ち込み、不安、憂うつなど)だけの場合は、心身症とは呼ばないということになります。

また、症状が起きている原因がストレス(心の問題)ではない場合も、心身症とは呼ばないことになります。

ただし、身体症状は幅広く、胃潰瘍から肥満、ぜんそく、偏頭痛まで、原因が心の問題である場合には、全て心身症に当てはまるのです。

適応障害とは?

最後に、適応障害についてです。

適応障害をWikipediaで調べると、次のようにあります。

はっきりと確認できるストレス因子によって、著しい苦痛や機能の障害が生じており、そのストレス因子が除去されれば症状が消失する特徴を持つ精神障害である。(~中略~)情緒的な障害が発生し、それは抑うつ気分や不安などを伴うことが多い(~中略~)摂食障害、動悸、ふるえ(振戦)、痙攣、頭痛、肩こり、倦怠感といった身体的不調を起こすことも多い。

(引用:Wikipedia

適応障害では、①原因としてのストレス、および②症状として身体症状、精神症状の両方が注目されていることが分かります。

適応障害のポイント

ただし、適応障害の場合は、今までに触れた自律神経失調症や心身症と比べて、異なる部分にまで定義が及んでいます。

そのストレス因子が除去されれば症状が消失する」という部分です。

言い換えると、適応障害において症状が現れるのは、ストレスに直面した時だけ、となります。

ストレスから離れれば、症状が無くなっていく、極めて「都合の良い」症状です。

だから、周囲も自分も、甘えだと誤解してしまうんですよね。

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このあたりは、わたしの適応障害闘病期に詳しくまとめていますので、そちらを見てもらえればと思います。

重複した、混乱を招きやすい定義

ここまで、自律神経失調症、心身症、適応障害について、それぞれ違いに注目してきましたが、実際のところ、定義はかなり重複していることが分かります。

ここでわたしの話になりますが、わたしは仕事でのストレスが原因となって、自律神経のバランスを崩した結果、吐き気や頭痛などの身体症状が出るようになりました

また、症状が出るのは、決まって仕事に対峙したときだけでした。

さて、私の診断は何でしょうか??

そう、自律神経失調症にも、心身症にも、適応障害にも、いずれにも当てはまるのです。

定義が重複する3つの病名

冒頭で、診察を受けた医師によって診断が違ったというエピソードを紹介しましたが、全員正解だったのです。

なぜこんなに混乱を招きやすいような状態になっているのかは、私は経験者ではありますが医療に携わる人間ではないので、よく分かりません。

でもこんなの絶対良くないですよね・・・。

大事なことは原因と症状

逆にここまで混乱を招くような定義になっているのですから、診断名が何であるかというのはあまり重要ではないんじゃないか、とわたしは考えています。

自律神経失調症と診断されようが、心身症と診断されようが、適応障害と診断されようが、その人の症状やその原因は変わらないわけですからね。

それよりも、何が原因となっていて、どのような症状が出ているのか、をきちんと医師と共通理解を持つことがとても大事です。

症状だけに目を向け、抗うつ薬や睡眠薬を出すだけの医師もいますが、それでは症状が改善しても、原因が存在し続ければ、症状は再発してしまいます。

特に、心療内科はアタリハズレの多い診療科目ですので、ぜひ注意して欲しいと思います。

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適応障害とうつ病の違い

ここまで、自律神経失調症、心身症、適応障害について話を進めてきましたが、最後にうつ病についての話をします。

うつ病も、ストレスが原因となって、身体症状や、特に精神症状が生じる病です。

その点においては、適応障害とほぼ違いがありません。

しかし、適応障害とうつ病では、「症状の持続性」という点で大きな違いが存在します。

先ほど適応障害の定義の一部で、「そのストレス因子が除去されれば症状が消失する」という点に触れましたが、それに対してうつ病では、「ストレスから離れても、症状が消失せずに続く」という違いがあります。

適応障害とうつ病の違いについては、こちらの記事に詳しくまとめていますので、興味があればのぞいてみて下さい。

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では、今日も頑張らずに楽しんでいきましょう~!