こんにちは。ユージーン(@Eugene_no2)です!
突然ですが「休職」と聞いて、どんなイメージを持つでしょうか?
出来ればしたくない、一種のドロップアウト、キャリアの傷…そんなネガティブイメージが多そうですね。
わたしは過去にメンタルを壊し、3ヶ月ほど休職していたことがあります。
そんなわたしが今思うのは、「みんなもっと気軽に休職できたらいいのに」ということ。
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目次
「働けない状態」だから休職する、という現実
例えば病気や怪我などで、働けない状態、休まざるを得ない状態になったときに休職するというのが、現状だと思います。
わたしも以前、適応障害(メンタルヘルス不調)で3ヶ月ほど、休職をしていました。
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当時はストレスから来る吐き気や、パニックで頭が真っ白になったりして、まともに働ける状態ではなかったんですよね。
休職は、わたしにとって不本意ではありましたが、実は休職して良かったこともたくさんあるんです。
- 比較的早い段階で治療が出来たので、うつ病に至らずに済んだ
- 仕事から離れることで、自分のキャリアや働き方について考えるきっかけになった
- 家族(妻)と一緒に過ごす時間を持つことが出来た
少なくともわたしは、休職して良かったなぁ、とさえ思っている部分があります。
そして、日本はもっと誰もが、気軽に休職できるような世の中になればいいのに、と思うんです。
別に「働けない状態」では無かったとしても。
気軽に休職できたら、もっと幸せが増える
ここからは、こんな感じで休職できたらハッピーだよね、と思うシーンを3つほど挙げてみたいと思います。
1.働けない状態になりそうだから、休職する
「交通事故で骨折した」みたいな怪我の場合だとどうしようもないんですけど、ストレスからくる病気の場合は「ちょっと怪しいな」と思った時点で、それ以上悪化することを回避することって出来ると思うんです。
ストレスのかかる仕事が続いていて、最近ちょっと眠れない、食欲がなくなってきた、毎朝起きるのが辛い、みたいな状態は、割と危険信号です。
こういう状態のときに、「病気の予防」的な観点で1ヶ月でも2ヶ月でも仕事を休むことが出来ると、すごくいい。
そのまま無理を続けて悪化し、ハッキリと診断のつく「病気」の状態になり、より長い期間、戦線離脱せざるを得ない状況になることを防ぐことが出来ますから。
全然違う世界ですけど、よくプロ野球の投手が、肩に違和感を感じたから登板を回避することって、あるじゃないですか。
それって、そのまま登板して肩を壊してシーズンを棒にふってしまえば、本人にとっても、チームにとっても損害になるからですよね。
会社員だって、同じじゃないかと思うんです。
2.長いキャリアの「休憩」として、休職する
これは最近割とよく感じるんですけど、一般的な会社員の場合、学校を卒業して就職してから、定年を迎えるまで40~50年、働き続けるわけじゃないですか。
ゴールデンウィークとか、年末年始は連休にはなりますが、それでもせいぜい10日間くらいのはず。
みんなそれが当たり前だと思ってるのかも知れないけど、そんなに大した休憩がなく働き続けるのって、しんどくありませんか?
そりゃあ、学生だって憧れないですよ。
40~50年も続く仕事人生なんだから、途中で1年や2年、休憩期間があったっていいと思うんです。
例えば、新卒で入社してから10年くらい、プライベートを犠牲にしてバリバリ働いていたビジネスマンが、結婚して子どもが出来て、30歳を過ぎたところで1年くらい仕事を休んでみる。
すると、仕事以外の家族や子供との時間、自分の趣味の時間を充実して過ごすことが出来るし、残りの4分の3程度のキャリアをどう築いていくのか、ゆっくり考えることも出来る。
その1年間は生産性のあることはしていなくても、人生の中で見たらものすごく重要な1年になると思うんですよね。
3.仕事以外に優先したいことがあるから、休職する
当たり前の話ですけど、人生は仕事だけじゃありません。
むしろ仕事よりも、仕事以外の生活のほうが大事ではないでしょうか?
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でも、40~50年、働き続けなければいけないのが日本の会社員なわけで、そうなると必然的に仕事を中心に人生が回っていくことになりますよね。
これって矛盾してると思うんです。
仕事を中心に人生が回っていくようになれば、ワークライフバランスなんて取れないのは当たり前です。
だったら、仕事以外に優先したいことがあるから仕事を休職する、っていう選択肢だって、存在していいと思いませんか?
それは例えば、子育てだったり、親の介護だったりしてもいいし、世界一周の旅とか、語学留学とか、興味あることを1年間かけて勉強してみるとか、あるいは農業に携わってみるとか、レジャーざんまいとか、何だっていいと思うんです。
「人生でやってみたい100のこと」とか、考えたことありますか?
または、少なくとも学生の頃には、あんなことやりたい、こんなことやってみたいと、夢を持っていたかも知れません。
その中に、週末やたまの連休じゃ出来ないけれど、1年くらい休むことが出来たら、実現できることってあるんじゃないでしょうか。
働き続けなければいけない社会では諦めざるを得ないですが、そういうことにチャレンジできたら、人生の幸福度は増しますよね、絶対。
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欧州で導入が進む、サバティカル休暇という制度
ということで今回は、もっと気軽に”休職”できればいいのに、という考えについて書いてみました。
こんなの非現実的、と思った人も多いかも知れません。でも、意外とそうでもないかもですよ。
最近は欧州を中心に、「サバティカル」と呼ばれる制度を導入する企業が増えているんだそうです。
「サバティカル」というのは、長期勤務者に対して、1ヶ月~1年の長期休暇を付与する制度のことで、企業によっては、その間の最低賃金も保証しているとか。
日本企業でも、いわゆる「リフレッシュ休暇」と呼ばれるものを導入している企業はありますが、1ヶ月~1年とは、レベルがまるで違いますね。
最低賃金の保証までしてくれる企業は、かなり儲かっている企業だろうと思いますが、その間の給料は無しだとしても、長期の休職を認める企業は、日本でも増えればいいのに、と思います。
給料がなくても休職が認められるなら、貯金や資産のある人や、副業によって自力で最低限の収入を補える人は、気軽に休めるようになりますからね。
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普通の会社員なら1年くらい仕事から離れていたって、能力が衰えるほどのブランクになんか、ならないですよ。
1週間か、長くても1ヶ月もあれば、以前の感覚を取り戻せるんじゃないでしょうか?
ビジネスパーソンとしての価値は変わらないか、もっと言えば、休職期間中に培った経験が、成長に繋がるかも知れません。
内閣府がワークライフバランス推進の一貫として、そうした企業や制度を支援するような取組みをしてもいいのになー、なんて思います。