電通「鬼十則」が悪いわけじゃない!削除じゃなく解釈を変えればいい

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こんにちは。ユージーン(@Eugene_no2)です!

電通の若手社員の自殺が過労死に認定されて以降、労基署の家宅捜索が入ったり、10時に消灯して深夜残業を防止するなど、慌しいです。

そんな中、電通『鬼十則』を削除するというニュースが飛び込んできました。

電通は従業員の心構えとしてきた「鬼十則」について2017年の従業員向け手帳への掲載を取りやめる方向で検討を始めた。「取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……」という内容が過重労働につながっているとの指摘を受けている。
(引用:日本経済新聞

このニュース、ものすごく違和感というか「それじゃない感」を抑えきれません。

電通に伝わる「鬼十則」とは?

ビジネスパーソンならご存知の方も多いかも知れませんが、「鬼十則」とは、「広告の鬼」と呼ばれた4代目社長・吉田秀雄氏によって、1951年につくられた、電通社員の行動規範とか心構えのようなものです。

具体的には、次の10か条です。

1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。

2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。

3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。

4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。

5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。

6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。

7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。

8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。

9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。

10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

この中でも特に5番目の「取り組んだら話すな、殺されても話すな、目的完遂までは…。」が、過重労働に繋がっていると指摘されているようです。

「鬼十則」は憲法のようなもの

わたしは電通社員ではありませんが、察するに「鬼十則」は憲法のようなものじゃないかと思うんです。

わたしの知り合いには何人か、電通の社員がいますが、「鬼十則」をふだん意識することはまるで無いんだとか。

まさか自殺してしまった社員が「鬼十則」に従って、「殺されても仕事を離さない」なんてことを思って最後まで仕事に取り組んでいたとは思えません。

というか「殺されても放すな」なんてのは、ただの言い回しや「言葉のあや」であることは明らかです。

あくまで、「取り組んだ仕事は、目的を達成するまで諦めるな」というし姿勢の話をしているに過ぎず、「鬼十則」そのものが過重労働や過労死に繋がっているというのは、お門違いなんじゃないでしょうか

憲法なら削除じゃなく、解釈を変えればいい

改めて「鬼十則」を見てみると、ビジネスに取り組む上での姿勢としては、素晴らしいものだと感じます。

1951年に作られたこともあって、多少言葉遣いが乱暴に感じる部分もありますが、根本は今にも通じる考え方ではないでしょうか。

だからこそ、従業員向け手帳にも記されているのでしょう。

そんな「憲法」を、果たして削除するべきなのでしょうか?

確かに現代は、モーレツに仕事に取り組むよりも、ライフワークバランスや働き方にスポットが当たる時代です。

50年以上も経過すれば、少なからず時代にそぐわない部分も出てくるかも知れません。

でも、それなら削除するより、解釈を変えればいい話です。

今だって、安部総理は集団的自衛権に関する解釈を変えようとしていますよね。

その是非は別として、憲法なら解釈を変えることは出来るわけですから。

ちなみに、吉田秀雄氏は、睡眠の大切さについても述べているそうです。

広告の仕事は、最も厳しい頭脳作業であり、電通の仕事は、熾烈な競争の中で推し進められねばなりません。常に精神と神経に、適当な休養を与えるよう心がけていないとたおれてしまいます。第一にできるだけ睡眠をとることです。夜ふかしを重ねるのは、広告の仕事のむずしさ、大切さを知らぬ者です。

改めて、吉田秀雄氏は古い考え方をしていたわけではないのだなと感じます。

そもそも、「鬼十則」は姿勢の話であって、過重労働や、過労死の根本的な原因ではありません。

従業員手帳から「鬼十則」を削除したって、何の解決にもならないのは明らか。

根本的な解決に向けて、議論や対策が進むことを願ってやみません。

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では、今日も頑張らずに楽しんでいきましょう~!

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