こんにちは。ユージーン(@Eugene_no2)です!
就活で避けて通れないのがエントリーシート、通称ESですね。
わたしは毎年のように、就活生の面倒を見ているんですが、つくづくエントリーシートについて誤解している学生が多いよなぁ、と感じます。
今回はわたしが考えるエントリーシートの書き方のコツについて。
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目次
エントリーシートが存在する目的は?
そもそも、就活において、エントリーシートが存在する目的ってなんでしょうか?
これを冷静に考えると、エントリーシートもグッと書きやすくなるはずです。
目的① 学生を振るい落とす
まず、エントリーシートだけでも不採用になるケースがありますね。
いわゆる、ES落ちってやつです。
ES落ちがあるってことは、当たり前ですが、エントリーシートには選考の目的もあるということですね。
ただし、エントリーシートだけで内定まではもらえません。
ということは、面接など次の選考に進む学生を決めるのが、エントリーシートの一つ目の目的だということ。
つまり、就活生の側から見れば、とりあえずこの学生は会って話を聞いてみたい、と思わせれば勝ちという事になります。
目的② 面接時の基礎資料
エントリーシートにはもう一つ目的があります。
面接の際、エントリーシートは面接官の手元にあって、エントリーシートに沿って質問される事も多いです。
つまり、エントリーシートには面接時の基礎資料という側面があるということ。
逆に言えば、エントリーシートに書く内容によって、面接官の質問が変わるということでもあります。
つまり、エントリーシートを書く就活生の側から見れば、面接で聞いて欲しい質問をしてもらえるように書く、という考え方が生まれるわけです。
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エントリーシートを書くコツは?
ここまでの話をまとめると、エントリーシートには、
- 面接に進む学生の足切り
- 面接官が質問の参考にする基礎資料
という2つの目的があるわけです。
つまり、この2つの目的を考えてエントリーシートを書けばいいと、いうことになります。
エントリーシートは自己PRの場じゃない
わたしはよく、就活生のエントリーシートの添削をすることもあります。
そこでよくあるのが、枠内ギリギリに、みっちり自己PRの書き込まれた、読み応えのあるエントリーシート。
よく頑張ってここまで書いたねー、と言いたいところではあるのですが…
例えそこに書かれている内容が素晴らしくても、書きすぎは、わたしはあまりオススメしません。
なぜなら、上の章でまとめた、エントリーシートの目的から外れているからです。
もし、エントリーシートで内定まで出るのであれば、みっちり書くのが正解かも知れません。
でも、そうじゃないですよね。
面接に進むのが目的なのだから、興味を持ってもらえればいいんです。
だから、読み応えがあって納得性のある内容よりも、サラッと読めて「なんか面白そう」って思ってもらえるほうが、エントリーシートとしては正解だということ。
本当の自己PRは面接で存分に語ればいいんです。
人事が1枚のエントリーシートに目を通す時間は何秒?
読み応えがあるエントリーシートよりも、サラッと読めるほうがいいと書いたのには、理由があります。
人事担当は、エントリーシートを熟読出来るほど、ヒマではないからです。
大手の企業では、倍率100倍は当たり前ですし、人気のあるところだと1,000倍を超える企業すらあります。
仮に採用人数が50人で、倍率が100倍だとしましょう。
すると、単純計算で学生5,000人分のエントリーシートが届くことになります。
例えば、1人分のエントリーシートに3分かけるとすると、述べ15,000分=250時間もの時間になります。
社員4人で分担してもひとり60時間以上。
残業して1日10時間エントリーシートに目を通し続けたとしても6日もかかる計算ですね。
会社は週5日なので、6日というのは、つまり1週間以上です。
いやいや、そんな時間ありません(笑)
だって、人事の仕事はエントリーシートに目を通すだけじゃありません。
学生への連絡、面接時間や場所の調整、面接担当者のアサイン、会場設営、面接、採用・不採用の検討、説明会での配布資料作成、合同説明会への参加調整、プレゼン資料作成…
もっと言えば、新卒採用に専念できるとは限らず、中途採用や、日常的な人事業務を兼任している場合も少なくありません。
そういえば以前、わたしの学生時代の後輩で、某商社で人事の職についているS君に聞いてみたことがあります。
わたし:エントリーシートって1枚どれくらいの時間で見るの??
S君:んー。だいたい10秒くらいっすかねー。
もちろん、これは企業にもよると思いますが、応募者が多いほど、時間は短くなるでしょう。
いずれにしても、熟読なんかしてる時間はないわけですね。
要点を簡潔に、見た目にはインパクトを!
みっちり力作の文章を書いたところで、採用担当は熟読できません。
むしろ文字の多さに「うえっ」っとなるかも知れません。
なので、エントリーシートは極力要点を、簡潔に、書きましょう。
箇条書きを使ったり、句読点を多めにしたり、一文一文を短くするのがオススメです。
手書きならキーワードを太字にしたり、イラスト、図解も全然アリです!
めちゃめちゃ固い社風でない限り、とりあえず会ってみようか、となりやすいと思います。
そういえば、航空会社に内定したわたしの友人は、自分の名前をあいうえお作文にして自己PR文を作ってましたね。
採用担当の立場からすれば、1枚10秒で面接に進ませるか決めなきゃいけないわけですから、見た目のインパクトって、実はかなり重要だということです。
WEBエントリーだとしても、隅付かっこなどで大事な部分を【強調】するなど、工夫の余地はあると思います。
エントリーシートで面接官の質問を誘導できる?
もう一つ、わたしが就活生にオススメしているのは、エントリーシートの中に、面接官が「質問したくなる」要素を作っておくことです。
例えば、学生時代に取り組んだこと、そこで得られた成果、苦労した点、工夫したこと、教訓など、全てをフルスペックでエントリーシートに書いてしまうと、面接官はそこに関して、質問しづらくなります。
だって全部書いてあるんですから(笑)
あえて質問してくれて、学生が答えたとしても、「あー、書いてある通りだな」となるのが関の山です。
当然、面接官の記憶にも残りません。
それならばむしろ、エントリーシートには頑張ったことと、成果だけを簡潔に書いてみてはどうでしょうか。
あえて、苦労は無かったの?何か工夫したことは?と、面接官が質問したくなる「余地」を残すのです。
これは広告でよく使われる「続きはWEBで」にも似ていますね。
あれって、15秒の短いテレビCMの中で興味を持ってもらって「続きはWEBで」と誘導するわけです。
エントリーシートは10秒そこらしか見られないのだから、とりあえず興味を持ってもらって、
気になるでしょ?「続きは面接で」お話しますよ!
という展開です。
この「続きは面接で」作戦は、あらかじめ想定できる質問をしてもらえる可能性が高いので、事前に答えを準備しておいて、自信満々に答えることが出来るという、大きなメリットがあります。
他にも、ちょっと飛び道具的ですが、意表をつく言葉やフレーズで、面接官の質問を誘うという方法もあります。
例えば、「特技」の欄に、「暗算」とか「料理」とか書いてあっても、面接でスルーされてしまいそうですね。
でももし、「電車で次の駅で降りる人を見抜く能力」って書いてあったらどうでしょう?
わたしが面接官だったら、詳しく聞きたくなってしまいます。
フザケてると思われるのはダメですが、エントリーシートを読んだ時に、「それなに?どうゆうこと?」って詳しく聞きたくさせることは重要だということです。
では最後に、わたしの考えるエントリーシートの書き方の3つのコツのまとめです。
- みっちり書きすぎずに、簡潔に書いてサラッと読めるように
- イラスト・図解や文字の装飾で、見た目のインパクトも重視する
- 面接官の質問する余地を残し、面接官の質問を誘え
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