こんにちは。ユージーン(@Eugene_no2)です!
政治資金について様々な疑惑を追及されていた舛添要一氏がついに東京都知事を辞職することになりましたね。
ふだん、政治に関する話題をブログには書きませんが、今回はちょっと思うところがあったので、思うまま書いてみたいと思います。
と言っても政治どっぷりな話じゃありませんので、フランクに読んでもらえたら嬉しいです。
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誰だって過ちは犯すし、欠点もある
舛添さんが追及されている様々な疑惑が真実だとしたら、確かにそれは許されない行為だとわたしも思います。
でもね、過ちやミスって、誰でも犯すじゃないですか。人間なんだから。
全て完ぺきな人間なんていません。
「罪を憎んで人を憎まず」という言葉があります。
意味はその言葉の通り、その人が犯した罪や過ちは憎んだとしても、その人自身を憎まない、ということ。
今回の舛添さんの起こしたことが「罪」であるならば、憎むべきなのは「罪を起こしてしまったこと」であって「舛添要一氏」本人ではないと思うんです。
過ちを犯した舛添さんを皆で執拗に追及し、失職させることは出来ます。
でも、それ以上に追及すべき大事なことは、「なぜ罪を犯してしまったか」ということじゃないでしょうか。
例えば、会社員が仕事でミスをしたとき、上司がミスした本人を叱責することは簡単です。
でも、それだけでは、本人あるいはまた別の人が、同じようにミスをするかも知れない。
それじゃ、全くミスが次に活かされないですよね?
ミスが起きたときに一番大事なのは、原因を突き詰め、二度と同じミスを起こさない仕組みを作ることなんですよ。
今回の舛添さんの一件も、舛添さんが辞任したから「はい、終了!」ではなく、同じことが起きない仕組みを作ることに、マスコミは焦点を当てるべきでは?と思います。
詳しくないので、詳しく言及はしませんが、「政治資金規正法」が改正されれば、不正を働きにくくさせることが出来るかも知れないわけですから。
そっちの話にもっていかないとさ。またきっと同じことが起きるんじゃないでしょうか…。
そもそも舛添氏は、かなり優秀な人物だということ
舛添さんの疑惑について、連日メディアで取り上げられる中で、舛添さんの生い立ちとか、経歴が特集されているのを見ました。
今まで詳しく知らなかったんですけど、舛添さんってめちゃくちゃ優秀な人物なんですよね。
取り上げられていた内容をざっと挙げると、
- 中学の成績は常に主席
- 国立の高専にトップレベルで合格(進学したのは八幡高校)
- 高校時代は陸上部でインターハイに出場する傍ら、成績は常に主席
- 東大法学部に合格、主席(?)で卒業
めちゃくちゃ努力家で、賢くて、上昇志向が強い。
そして、今回の疑惑の追及を通じて奇しくも、とんでもない「メンタルの強さ」まで明らかになったわけです。
そんな優秀な人物、滅多にいませんよね。
少なくても東京都のリーダーとしての資質は、十分持っていたのかも知れません。
そんな人物を、今回の疑惑追及で失ってしまったわけです。
こんな辞め方になってしまったので、政治家以外を含めて、彼が今後活躍するフィールドは大きく失われてしまったかも知れませんね。
確かに、舛添さんがやったことは「罪」なんでしょう。
でも、舛添氏を潰してしまったことは、東京都にとって、日本にとって、果たして本当に良いことだったんでしょうか?
舛添氏を辞任させることのデメリットを、誰か考えたか?
日本は「罪や過ちを許さない」という空気感がめちゃくちゃ強いなと思います。
政治家だけじゃなく、不祥事を起こした企業のトップとか、もっと言えば、芸能人の不倫がニュースになったときの街頭インタビューを見てても、そう思うわけで。
でも、何か意思決定をしなければならないとき、そこには必ずメリットとデメリットがあります。
今回の舛添さんの件だって、舛添さんを辞任させることのデメリットだって、あったはずです。
本当に物事を合理的に考えれば、メリットとデメリットの大小をきちんと検討して、決めるべきですよね。
しかし今回は、舛添さんが都知事を辞任することのデメリットについて、報道したメディアは皆無だと思います。
あくまでわたしの知る限りですが。
舛添さんは、疑惑を追及される中で、
- リオオリンピックに都知事が不在になってしまう
- 辞任後の選挙には50億ものお金がかかる
などと発言しています。
確かに、辞めないで済む理由を都合よく並べただけのようにも聞こえます。
でも、その真偽や、辞めたらどんな問題が生じるかについての報道が、どれだけあったのでしょうか。
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彼の仕事ぶりについても、ほとんど報道されなかった
それに、先ほど書いた通り、舛添さんは非常に秀でた能力を持った人物には違いありません。
彼が引き続き都知事として、都政を引っ張ることのメリットだって、本来はあったかも知れないわけです。
舛添さんを辞任させるということは、すなわちそのメリットを捨てるということでもあります。
わたしは政治の話題にはうといので、彼の政治手腕については良く分かりません。
でも、少なくとも、彼が都知事の座についてからどんな成果を挙げてきたのか、彼のこれまでの仕事ぶりについても、もっと取り上げられてしかるべきだと思う部分もあります。
というわけで今回は、舛添さんの東京都知事辞任について思う事を書いてみました。
色んな意見があるかも知れませんね。
個人的には、今回の疑惑を通じて、「舛添さんってなんか、かわいいなぁ(笑)」と思うことも実はあって…。
だって、あんなに美術館行きまくって、よっぽど美術が好きなんだなぁ、とか、クレヨンしんちゃん経費で買うとか、クレヨンしんちゃん好きなんだなぁ、とか。
もちろん、ダメなものはダメなんですけど、舛添さんの人柄が垣間見える部分もあって、ちょっとほっこりしたのはわたしだけでしょうか。
この可愛げのある不正に対して、多くの議員の膨大な時間をかけての追求と、これから行われる選挙にかかる莫大なコスト。
果たしてこれって、バランス取れてるんですかね。
次の都知事では、同じようなことが起きないことを祈るばかりです。