うつ病や適応障害は心の病気じゃなく、脳の病気ですよ!

こんにちは。元・適応障害患者のユージーン(@Eugene_no2)です!

日本では今、メンタルヘルスに注目が集まっています。

メンタルヘルス不調の病であるうつ病や適応障害は、一般的に「心の病気」と認識されているせいなのか、精神論を語ってくるなど、誤解や偏見を持った人が未だに多い と感じます。

でも、実際には「心」ではなく脳や神経系に異常が起きている のです。他の病気と特別な違いはありません。

今回はそのことについて。

メンタルヘルス不調は「心の病気」?

2008年の厚生労働省の調査で、うつ病患者が初めて100万人を超え、2015年の12月には職場でのストレスチェックが法律で義務化されるなど、メンタルヘルスへの注目が集まっています。

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一般的に、メンタルヘルスは「心の健康」と訳され、そしてメンタルヘルスの不調は、「心の病気」 と言われています。

厚生労働省のWebサイトでも、漢字ではなくひらがなですが、「こころの病気 」という表現が使われています。

こころの病気には様々な種類があり、治療法もそれぞれ異なります。また、同じ病名でも人によって異なる症状が現れます。

(引用:厚生労働省

確かに、英語の「メンタル(mental)」という言葉は、「心の、精神上の」という意味ですから、心の健康、心の病気という表現は間違ってはいないと思います。

しかし個人的には、後ほど詳しく書きますが、「心の病気」という言い方は語弊があり、辞めたほうがいいんじゃないか、と思っています。

心の病気への誤解と偏見

私は、そんな心の病気の一つである適応障害になり、勤めていた会社を3ヶ月ほど休職した経験があります。

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その経験の中で感じたことの一つに、メンタルヘルス不調への誤解や偏見があります。

例えば、うつ病や適応障害を始めとする心の病気に対して、そんなものは心が弱いだけだ!、甘えている!、どうせ仮病だろ? という精神論を振りかざす人が未だに多くいる ことを知りました。

そういえば、2010年のドラマ「フリーター、家を買う。」で竹中直人さんが演じたお父さんも、うつ病になってしまった浅野温子さん演じるお母さんに対して理解なく、「心が弱いからだ!」といった発言をするシーンが度々ありました。

当時よりも、うつ病や心の病気に対する理解は進んでいるとは思いますが、それでも未だのそのような考えを持っている人は少なくないんだなーと、感じています。

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心の病気は、脳の病気

うつ病や適応障害をはじめとする心の病気には、このような誤解や偏見が生まれがちです。

でも、実際私たちの体の中に、「心」などという部位はありませんよね。

適応障害やうつ病をはじめとする心の病気の場合、実際の体の部位としては「脳」に異常が起きている んです。

「心」でなく「脳」に異常が起きている

つまり例えば、うつ病や適応障害は、ストレスで気がおかしくなった、というのは正しくなく、ストレスによって自律神経のバランスが乱れたり、脳内の神経伝達物質が欠乏したりしている結果、体の各所に異常をきたしている、という状態です。

心の病気とは、本当は脳の病気、つまり実際に体に異常が生じている状態 です。

だから、心が弱いとか、甘えだというような指摘は全くの間違いであり、異常を取り除くためにきちんと治療することが必要なのです。

英語の[mental]と日本語の「心」の違い

私は、心の病気に対する誤解や偏見が生まれる理由の一つとして、「心の病気」という言い方にも原因があるのではないかと思っています。

英語の[mental]は、形容詞では、「心の、精神の」という意味ですが、名詞にすると「精神病患者」を意味し、それは精神医学の単語です。

だから、[mental illness]と言われれば、きちんとした病に聞こえます。

それに対して日本語の「」は、色んな意味があります。

心には色んな意味がある

その中でも、「心を痛める」「心が安らぐ」という言葉があるように「感情」や「気持ち」を指したり、「心が広い」という言葉があるように「人間性」そのものを指すような言葉でもあると言えます。

それが「心の病気」と言われると、感情を失った、人間性がおかしくなったというようなニュアンスを帯びてしまう側面はあるような気がしてしまうんです。

「心の病気」という言い方は辞めたほうがいいんじゃないか、と個人的には思うんですよね。

というわけで今回は、「心の病気」という呼び方について思うことを書いてみました。

では、今日も頑張らずに楽しんでいきましょう~!