長時間労働を撲滅しても過労死は減らない!

長時間残業

こんにちは。ユージーン(@Eugene_no2)です!

電通新入社員の自殺が過労死認定されて以来、ネット上やリアルを問わず、様々な議論が交わされています。

その中で、長時間労働の撲滅を訴える動きが活発化しているようです。

長時間労働を撲滅して、日本から過労死をなくしましょう!(署名サイト)

署名を集めること自体は悪いことだとは思わないんですけど、「それじゃない感」を感じずにいられません。

長時間労働を撲滅しても過労死は減らないし、もっと重要なことがあるとわたしは思っています

長時間労働は本当に悪なのか?

冒頭で紹介した「長時間労働撲滅プロジェクト」への署名を懇願する文書が、わたしの所へも届きましたが、そこにはこう書かれていました。

連日メディアで報道されている電通過労死問題ですが、彼女も電通社も氷山の一角にすぎず、なんと年間約2000人以上の方が過労等によって命を落としています。
また、命を落とさないまでも、心や体を壊してしまい人生が激変してしまった人、連日の残業や休日出勤で家族や友人と過ごす時間をほとんど取れない人が日本中にいるのです。
これらの諸悪の根源が「長時間労働」です。
「長時間労働」を撲滅すれば、過労死を無くせることはもちろん、少子化にも歯止めがかかり、仕事を通じて不幸になる人が減らせるはずです。

この文言で一番引っかかるのは、諸悪の根源が「長時間労働」です、という部分。

まず、わたし自身は「長時間労働」が悪いものであるとは、決して思っていません

なぜかというと、長時間労働を良いとか悪いとか、それって完全に個人の価値観の問題だからです。

働いた分だけ、成長できる

今のわたし(アラサー)は、結婚して家族がいますし、仕事以外のことを充実させたいとも思っているので、それほどたくさん働きたいとは考えていません。

しかし、20代前半の独身の頃のわたしは、むしろ出来るだけたくさん働きたいと思っていました。

なぜなら、たくさん仕事をした分だけ、成長できるから

働いた分だけ成長できる

当時勤めていた会社には、残業時間の上限ルールが割と厳しく設けられていましたが、むしろそれを煩わしく思っていたほどです。

上限が無ければ、もっと仕事が出来て、もっと成長できるのに、と。

今振り返れば、20代の前半に仕事を詰め込んたお陰で、今の自分のビジネススキルがあると思っていますし、そのお陰で現在はワークライフバランスをある程度重視した働き方が出来るようになっています。

また、わたしは就活生や若手社員に対して、めちゃめちゃ働いてでも、まずは出来るだけ早く、市場価値のあるスキルを身につけたほうがいいとアドバイスしています。それが将来、自分の理想の働き方を実現する近道になるからです。

このあたりは、別の記事に詳しく書いていますので、興味があればぜひ。

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働いた分だけ、社会に貢献できる

そもそも「仕事」とは世の中に価値を生み出す行為、すなわちそれ自体が社会貢献です。

つまり、たくさん仕事をするということは、その分、社会に対して貢献をしているということでもあります。

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そして世の中には、現在の○○という問題を解決したい、○○な人たちに少しでも役に立つサービスを届けたい、といった想いで仕事をしている人がたくさんいます。

得てしてそういう人たちは、働く目的が明確なので、そのために必要であればプライベートも関係なく、いくらでも働く気概があります。

その気概はむしろ、社会にとってはおおいにプラスのはずです。

長時間働くから心や体が壊れるわけじゃない

冒頭に紹介した文書では、過労死や、心や体が壊れる根源が長時間労働であると指摘されていますが、それは間違いです。

長時間働くから、心や体が壊れるわけではありません。

そのことは、わたし自身が身をもって体験していますので、少し紹介します。

このブログでは詳しく書いていますが、実はわたし自身、一度過労によって、心を壊しています。20代後半のことです。

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このページでは、そもそも適応障害とは何か?どんなどんな症状なのか?についての基礎知識をまとめています。

適応障害」と診断され、医者からは「うつ病に近い状態」とも言われ、4ヶ月ほどの休職も経験しました。

振り返ってみれば、休職する直前は、確かに労働時間は短くはありませんでした。でも、20代前半の仕事を詰め込んでいた時期のほうが、よっぽど、長時間労働をしていたんです。

終電を過ぎてタクシーで帰宅することだって週に何日もありましたが、そのときは体調を崩したり、苦しくなったことはありません。

これは自信を持って言いますが、わたしが心を壊して「適応障害」となったのは、長時間労働が原因ではなく、その仕事から感じていたストレスに他なりません。

電通本社

過労死認定された電通の高橋まつりさんの労働時間は、最大で月に130時間だったと言います。

それが本当だとして、それくらいの残業をしている人は、少なくありません。彼女はうつ病であったようですが、残業時間よりも問題だったのは、仕事から受けるストレスであったはずです。

それを裏付ける彼女の痛々しいツイートも、たくさん残っています。

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間違いなく彼女は、「休職する」「辞める」という冷静な判断を、自分で出来るような精神状態ではなかったはずです。そしてこれは誰にでも起こり得る話で…

一応書いておきますが、長時間労働と、心を壊すことは、まったく関係がないわけではありません。

例えば、本当は家に帰って子供の面倒を見たいのに、長時間労働によってそれを阻害されるのは、ストレスとなります。

また、長時間労働が過ぎて、食事や睡眠が十分に取れない場合、日中に受けたストレスをその日のうちに消化しきれなくなり、自律神経失調症となります。それはうつ病に至る最初の一歩とも言えるものです。

重要なのは、長時間労働が本人の意思かどうか

前の章で、長時間労働=心や体を壊す、というわけではないことを説明しました。

長時間労働によって、心を壊すケースと、壊さないケース。それを分けるのは何かといえば、長時間労働が「本人の意思であるかどうか」というのがきわめて重要なポイントです。

同じ100時間残業をするにしても、20代前半のわたしのように、出来るだけ仕事をして成長したいと考える人にとってはストレスになりません。

ですが、まだ子供が小さく、出来るだけ早く帰って子供と接したいと考える人にとっては、多大なストレスになるはずです。

あるいは、その仕事にやりがいや楽しさを感じている人にとっては、ストレスはありませんが、その仕事がやりたくないものであったり、その仕事で関わる人からパワハラやセクハラを受けていれば、それはやはり多大なストレスです。

つまり、重要なことはそこに本人の意思にあった働き方や仕事が出来ているかどうかであって、長時間労働そのものではないということです。

大事なのは働き方のダイバーシティ(多様性)を認めること

過労死をなくすためや、仕事によって心を壊さないために重要なことは、「長時間労働の撲滅」ではなく「自分の意思にあった働き方や仕事の実現です。

仕事内容については、意思に合う仕事が出来るかどうかは、はっきり言って本人次第なので何とも言えませんが、働き方については、今の日本社会には改善の余地が多いにあるはずです。

多様な働き方を認めよう

「ダイバーシティ」は、最近人材活用の文脈でよく使われることが多い単語。

ダイバーシティとは、多様な人材を積極的に活用しようという考え方のこと。 もとは、社会的マイノリティの就業機会拡大を意図して使われることが多かったが、現在は性別や人種の違いに限らず、年齢、性格、学歴、価値観などの多様性を受け入れ、広く人材を活用することで生産性を高めようとするマネジメントについていう。

(引用:コトバンク

ですが、ダイバーシティという言葉は、本来は「多様性」という意味。

長時間労働をルールによって縛ることよりも、働き方のダイバーシティ(多様性)を認められるほうが、過労死や仕事によって心を壊す人を減らすにはよっぽど効果的だ思います。

多様な働き方をもう少し具体的に言えば、「働く時間」に注目すれば、定時を撤廃し、フレックスタイム制を導入したり、あるいは労働時間は完全に個人の裁量にするとか。

あるいは「働く場所」に注目すれば、リモートワークや在宅勤務の導入などが考えられますね。

労働時間は長くたっていい

働き方のダイバーシティが多くの会社で認められた中で、長時間働きたい人はたくさん働けばいいし、短い時間で働きたい人は時間を区切って働けばいいと、わたしは思います。

たくさん働きたいけど、家族の晩御飯の準備をする必要があるなら、7:00~17:00 あるいは家事が落ち着いてから、深夜に仕事の続きをするスタイルがあったって別にいいと思うんですよね。

現実に、わたしの周りにはそのような働き方をしている人は、何人かいますが、そうやって自分の意思で働き方を決められるのが当たり前になるといいなぁと思います。

というわけで今回は、過労死をなくすために長時間労働を撲滅しようとする運動について感じる違和感と、それよりも重要な「多様な働き方を認めること」について書きました。

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では、今日も頑張らずに楽しんでいきましょう~!

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