こんにちは。ユージーン(@Eugene_no2)です!
日本企業の中には、入社試験の一環として、ストレス耐性のチェックを行う場合があります。
試験の目的の一つはもちろん、うつ病などになりそうな人を採用しないことですよね。
でもね、休職経験のある私に言わせると、それってマジでナンセンスなんですよ!
むしろ、うつ病になりそうな人こそ、企業は採用すべきだと思うんです。
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社員がうつ病になったら、会社は大損害?!
私は自分自身が「うつ病の1歩手前」の適応障害となり、休職したことをきっかけに、適応障害やうつ病について詳しくなりました。
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確かに、従業員がうつ病などのメンタルヘルス疾患になってしまったら、会社にとっては大きな損害になります。
以前に、「【悲報】私が休職したことで会社は200万円を負担した計算に」という記事でも引用しましたが、内閣府が行った試算によると、年収600万円の社員が6カ月休職した場合に会社が負担するコストは、422万円にも上るそうです。
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もちろん、そのまま社員が早期退職してしまえば、せっかくお金をかけて採用した人材を失うわけですから、それこそ大損というもの。
だから企業は、できるだけ、うつ病などになりそうな人を採用したくないわけです。
確かに、「休職や退職による損失」という側面だけを考えれば、入社前にストレス耐性チェックを行うのも、まあ納得できます。
でもね、それだけじゃないんですよ。
むしろ私は、うつ病になりそうな人こそ、企業は採用すべきなんじゃないかと思っています。
私がそう考える理由は大きく2つ。
うつ病になりやすい人は、マジメで仕事が出来る人!
うつ病になりやすい人の特徴って知っているでしょうか?
他人とのコミュニケーションが苦手でも、責任感がないわけでも、ダメ人間でもありません。
もしそう思っている人がいるとしたら、大いなる勘違いです。
うつ病になりやすい人の特徴とは、
- マジメで責任感が強い
- 最後まで諦めずに、やり遂げようとする
- 周囲に対してよく気を配ることが出来る
- 思考が現実的で、ものごとを冷静に捉えることができる
といったタイプです。
ここに挙げた特徴から分かる通り、うつ病になりやすい人って、本来、会社員としては優秀な人たちなんです。
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もしうつ病になりそうな人たちだけの組織があったとしたら、もしかしたらかなりのハイパフォーマンス集団かも知れません。
しかし、マジメで責任感が強いために、強いストレスがかかっても、弱音を吐かずに頑張り続けてしまうのです。
悪く言えば、息抜きが下手で、ストレスを発散できずに内側に蓄積させてしまいます。
それが限界を超えたとき、適応障害やうつ病という形で脳の異常に発展してしまうのです。
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うつ病になるのは、人の問題より会社の問題!
うつ病になりやすい人がいくら優秀でも、うつ病になってしまったら、確かに会社にとっては損害です。
(もちろん、一番損害なのは本人ですが。)
ですが、うつ病になりやすい人がみんなうつ病になるのかというと、そんなことはありません。
うつ病になりやすい人の中で、本当にうつ病になる人なんて、ごく一部なんです。
ではなぜうつ病が発症するかといえば、その原因はストレスであり、そのストレスを吐き出せずにため込んでしまうことです。
極論を言えば、完全にストレスフリーな職場があるとしたら、その職場からうつ病患者がら生まれることなんてないのです。
また、ストレスがあったとしても、上司や周囲が気づいてフォローしてあげれば、うつ病にまで至る可能性はグンと下がります。
つまり、うつ病になるのは、うつ病になる本人だけに問題があるだけでなく、会社側(職場)にも問題があるわけですね。
うつ病になりそうな人を採用しないような努力ばかりするより、うつ病などを出さない職場に出来るよう、ストレスマネジメントに力を入れましょうよ!って話です。
うつ病になりそうな人を積極的に採用しよう!
というわけで今回は、企業はうつ病になりそうな人を毛嫌いするんじゃなく、むしろ積極的に採用したほうがいいよ、という話でした。
うつ病になりそうな人は、会社員として優秀なわけですから、そういう人を採用し、組織としてメンバーのストレスマネジメントに取り組めば、メンタルヘルス疾患でメンバーが離脱する可能性は、そう高くはないんです。
そういう集団が、最強の組織なのかも知れませんね!