こんにちは。ユージーン(@Eugene_no2)です!
今は全く見かけなくなりましたが、かつて日本直販という会社が、テレビやラジオで、やたらと高枝切りばさみのCMを打っていたのを覚えているでしょうか?
実は、日本直販が高枝切りばさみを積極的に売るのには、戦略的な、深い理由があったと言われているんです。
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目次
日本直販の「高枝切りばさみ」のCM
たぶん、1980年代~90年代前半頃の話なので、若い世代の方は知らないかも知れませんよね。
かつて日本直販という、今でいうジャパネットやショップジャパンのような通販の会社が、テレビやラジオでCMを流しまくっていた時代があったのです。
それこそ、ゴールデンの時間帯にもガンガン流れていたような気がします。
その中でも特にたくさん流れていたのが、「高枝切りばさみ」のCMだったんです。
「高枝切りばさみ」というのは、その名前の通り、枝を切るためのハサミで、柄が長く、高い部分の枝を切ることが出来る道具です。
今の通販番組じゃ、決して扱うことの無さそうな商品ですね。
なぜ、高枝切りばさみを売りたがったのか?
高枝切りばさみって、時代を差し置いても、通販で扱う商品っぽくない、というか、少なくとも、他にもっと売れる商品はいくらでもあったんじゃないかと。
それなのに、日本直販は、高枝切りばさみを売ろうとしたんですね。
実はこれって、よく考えられたマーケティング戦略だったんです!
日本直販は、決して何も考えずに高枝切りばさみを売ることに力を入れているわけじゃなかったんです。
わたしも初めて知ったときは、目からウロコでした。
高枝切りばさみを買う人ってどんな人?
時間のある方はぜひ、ちょっと考えてみてください。
高枝切りばさみって、いったいどんな人が買うと思いますか??
高枝切りばさみを買うってことは、背の高い木の枝を切りたいんですよね。
植木屋さんでもないのに、背の高い木の枝を切る必要がある人って誰でしょうか?
そう、自宅に、手を伸ばしても届かないような、高い木がある人ってことです。
え?まだピンときません?
マンションなどの集合住宅に、そんな木はありません。
つまり、高枝切りばさみを買う人って、広い庭付き一軒家に住んでいる人の可能性が相当高いわけです。
高枝切りばさみは、ターゲットを見極める道具だった?
高枝切りばさみを買う人は、たいてい広い家に住んでいるお金持ちということです。
そういう人って、品質が高いものを紹介すれば、買ってくれる可能性が高いので、通販に取っては「良いお客様」なんですね。
つまり、日本直販にとって高枝切りばさみは、優良な顧客を見つけるための、ターゲティングの道具だった、と言われているんです。
高枝切りばさみの広告には、多額の投資をしていたはずですから、もしかすると高枝切りばさみだけで見たら、利益は出ていなかったかも知れません。
でもたぶん、それでも良かったと思うんです。
一度高枝切りばさみを買ってくれれば、その「良いお客様」にカタログを送って、別の商品を買ってもらえる可能性が高いですからね!
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ターゲティングについての教訓
高枝切りばさみの話はこれでおしまい。
でもこのターゲティングの事例って、例えばブログにアフィリエイト広告(広告を通して発生した成果件数に応じて費用が発生する広告)を貼っている人などにも、教訓になる話だと思うんです。
例えば、このブログでは、わたしが経験した適応障害についての経験や知識をまとめたページがあります。
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適応障害とは?その症状とは?〜適応障害闘病記1〜 : No.2宣言![]() このページでは、そもそも適応障害とは何か?どんなどんな症状なのか?についての基礎知識をまとめています。… |
ほとんど検索から読まれているページなんですが、このページを訪れた人はどんな人でしょうか?
適応障害は、ストレス性の疾患ですから、このページを訪れた本人、もしくは身近な人が、職場のストレス等に問題を抱えている人が多そうです。
適応障害も軽度であれば、転職など、環境を変えることによって、治癒する場合もあります。
なので、比較的転職に関心を持っている人が多いだろうなー、とわたしは考えています。
もちろんこれは一つの例ですし、正解かどうかも分かりません。
でもこうやって、ページを訪れる読者がどんな人か?ということを考えるのは、
- どんな広告を貼るのが良いか?
ということはもちろん、
- どんな記事をオススメすれば、もう1ページ読んでもらえるか?
- 継続的にサイトを訪れてくれる読者になってくれるか?
ということを考える上で、大きなヒントになるはずです。
ということで今回は、マーケティングのコラムを書きました。
マーケティングのコラムも定期的に書いてますので、このコラムが面白かったら、もう1ページくらいぜひ!
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「マーケティングのコラム」カテゴリーの記事一覧 : No.2宣言
マーケティングの仕事に携わるわたしが、マーケティングの面白さを分かりやすく伝えていきたいと思います。 |