国民投票や選挙はそろそろ「ウエイト付き多数決」に変えようよ

強い反対派の主張

こんにちは。ユージーン(@Eugene_no2)です!

以前、イギリスでEU離脱の国民投票が行われたとき、こんな記事を書きました。

国民投票は賛成/反対じゃなくて5段階にしてはどうか?

今の国民投票とか選挙では当たり前の多数決の仕組みって、正直イケてないと思うんです。

今回は改めて、わたしが勝手に提唱する「ウエイト付き多数決」の価値と、そのやり方について。

ウエイト付き多数決とは?

わたしが提唱する「ウエイト付き多数決」とは、一人の投票を単なる「1票」として扱うのではなく、それぞれにウエイトを持たせる(重み付けする)ことで、投票や多数決をより良いものにするというものです。

人の態度は、AかBかでは表せない

まず、なぜウエイト付き多数決が必要なのかというと、人の態度は、必ずしもAかBかみたいにきっぱり示せないからです。

例えば、国民投票。

EU離脱にせよ、憲法改正にせよ、投票を行うような難しい議題である以上、賛成にしても反対にしても、それぞれに決まるメリットとデメリットがあるわけです。

100%賛成だ!みたいな人はたぶんそれほど多くなくて、どちらかといえば賛成だったり、基本的に賛成だけど、反対の気持ちもちょっとある、という人だっているはずです。

人の態度はいろいろ

つまり、賛成と考える態度の度合いが、一人一人違うわけです。

でも、今の国民投票では、そのどれもが、同じ「賛成」という1票になってしまう。そこに問題があります。

これは選挙であっても同じこと。

舛添要一氏辞任後の都知事選は、まだ記憶に新しい人もいると思いますが、きっと誰もが、

わたしは100%小池さんがいいと思う!

という気持ちでは投票していないはずです。あくまで例えばですけど、

強力なリーダーシップを発揮してくれそうなのは小池さんだけど、これまでの実績を考えるとやっぱり増田さんかなぁ…

みたいな態度も、十分あり得るわけです。しかしこちらも、今のシステムでは重みの同じ1票です。

重み付けしないと、不幸な結論を招くことも

政治家はよく、国民投票や選挙で「民意を問う」という言い方をしますが、あれは半分ウソです。

なぜなら、現在の重み付けしない多数決のシステムでは、正しく民意を反映できない事態が起こるからです。

例えば、イギリスのEU離脱の国民投票の最終結果は、EU離脱派が51.9%で、残留派の48.1%。これって歴史的にもかなりの僅差なんじゃないでしょうか?

もしも、あくまでもしもの話ですが、EU離脱に投票した人は「どちらかと言えば離脱かなー」という人たちばかりで、EU残留に投票した人は「絶対残留だー!!」という人たちばかりだとしたらどうでしょう。

強い反対派の主張

こういう場合、民意の総意は「残留」だったと考えるべきなんじゃないでしょうか?

だとすると、この国民投票では、民意を正しく反映できなかったということになります

一人の投票が「1票」としか扱われない現在の多数決では、このようなことが起こり得る。そしてそれを解消するのが「ウエイト付き多数決」なんです!

ウエイト付き多数決のやり方

ウエイト付き多数決のやり方は、大きく分けて2種類あります。

その名も「尺度方式」と「チップゲーム方式」です。

尺度方式のウエイト付き多数決

尺度方式」は、国民投票のように、AかBか、賛成か反対か、2つに1つを決めるような場合に有効なやり方です。

例えば賛成か、反対かの2択で投票するのではなく、

  • 大賛成
  • やや賛成
  • どちらともいえない
  • やや反対
  • 大反対

のように、5段階尺度で投票します。

結論をどうやって出すかと言うと、それぞれに、+2点、+1点、0点、-1点、-2点を割り振って、すべての投票の得点を合計して、0を上回れば賛成に可決、0を下回れば反対に可決とすれば、民意の総意がどちらに傾いてるか、正しく把握することが出来ます。

もちろん、得点の配分を、大賛成は+3点のようにしてもいいし、そもそも5段階でなく、4段階でも7段階でも構いません。

投票を尺度にし、それぞれの尺度に得点を設けることで、ウエイト付き多数決は成立します

チップゲーム方式のウエイト付き多数決

チップゲーム方式」は、選挙のように、複数の人の中から当選者を選ぶような場合に有効なやり方です。

チップゲームというのは、自分の持ち分(チップ)を、自分の好きなところに置いていく、みたいなゲームをイメージしてもらえれば正解です。

例えば、有権者一人に対して10票を渡して、投票したい人に投票していくんですが、誰に何票を投票するかは自由。

つまり、前回の都知事選で例えれば、一人の有権者が小池氏に10票全てを投票することも出来るし、小池氏に5票、増田氏に4票、鳥越氏に1票みたいに投票することも出来るわけです。

もちろん、シンプルに得票数が多い人が当選です。

場合によっては、10票のうち何票かは誰にも入れない(死に票にする)という方法もあるかも知れませんね。

というわけで今回は、ウエイト付き多数決の考え方と方法について書きました。

実は、この投票にウエイトを付けるという考え方は別に新しいものでも何でもなくて、マーケティングリサーチと呼ばれる世界では、通常に使われてるやり方です。

マーケティングリサーチ

例えば、2種類のパッケージデザインを見せて、

  • 買ってみたい
  • やや買ってみたい
  • どちらともいえない
  • あまり買ってみたくない
  • 買ってみたくない

みたいな尺度でアンケートして、ウエイト付きの得点でどちらのパッケージデザインが良いか評価したり、複数の商品を並べて見せて、「買いたい気持ち」を100点として、それぞれの商品について得点を割り振ってもらうことで、自社商品と競合商品の強さの関係性を把握する、みたいな感じです。

こういう考え方を、国民投票や選挙にも取り入れたらいいんじゃないかなーと思ったので、書きました。

では、今日も頑張らずに楽しんでいきましょう~!

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